SUPRAPHON 25th ANNIVERSARY | geezenstacの森

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SUPRAPHON

25th ANNIVERSARY

 

曲目/

1.Dvořák: Slavonic Dances, Op.46, B.172 - #1 in C    2:36

2.Dvořák: Symphony #9 in E Minor, Op.95 'From the New World' - 1. Adagio, Allegro Molto    2:36

3.Mahler: Symphony #5 in C Sharp Minor - 1. Trauermarsch    2:34

4.Smetana: Má Vlast - 2. Vltava    2:35

5.Smetana: The Bartered Bride - Overture    2:33

6.Mozart: Don Giovanni, KV527 - Overture    2:35

7.Brahms: Symphony #4 in E minor - 1. Allegro non troppo    2:35

8.Bruckner: Symphony #5 in B flat major - 1. Adagio - Allegro    2:36

9.Dvořák: Stabat Mater Op.58 B.71    2:35

10.Honegger: Roi David, dramatic psalm, H 37    2:35

11.Janáček: Glagolská mše    2:36

12.Haydn: Symphony #100 in G major 'Military' - 1. Adagio - Allegro    2:34

13.Beethoven: String Quartet #15 in C minor Op.51-1 - 1. Allegro    2:35

14.Beethoven: Piano Trio #7 in B flat major Op.97 'Archduke'    2:35

15.Brahms: String Quartet #1 in C minor Op.51-1 - 1. Allegro    2:36

16.Dvořák: String Quartet #12 in F major Op.96 B.179 'The American Quartet'' - 1. Allegro ma non troppo    2:35

17.Martinů: String Quartet #4, H. 256 - 1. Allegro ma non troppo    2:34

18.Bruckner: String Quintet in F major, WAB 112 - 1. Gemäßigt    2:35

19.Dvořák: Humoresques Op.101 B.187 - #2 in E flat minor    2:34

20.Mozart: Sonata for violin and piano #34 in B flat major, KV378 - 1. Allegro Moderato    2:34

21.Mozart: Violin Concerto #5 in A major, K.219 - 1. Allegro aperto - Adagio - Allegro Aperto    2:35

22.Dvořák: Cello Concerto in B minor, Op.104 - 1. Allegro    2:35

23.Scarlatti: Sonata in C Major, K.406/L.5/P.436: Allegro    2:35

24.Reicha: Concerto for 2 horns & orchestra in E flat major, Op.5 - 1. Concertante. Allegro    2:34

25.Dušík: Piano Sonata in F minor "L'invocation", Op.77 - Allegro moderato    2:35

26.Puccini: La Boheme - "Sì, mi chiamano Mimì"    2:34

27.Dvořák: Kdyz mne stará matka    2:52

 
録音/1950-1987
 
日本コロムビア チェコSUPRAPHON TD-9043
 
 
 取り上げたいCDがあったのでしまいこんである在庫を調べていると、まだまだ未開封のCDが続々出てきます。目的のCDは残念ながら見つかりませんでしたが、今回は以下の様なCDが発掘できました。
 
 

 左上は、当時「徳間」から発売されていた東独シャルプラッ店原盤のディッタースドルフ他の珍しいコントラバス協奏曲を集めた一枚です。珍しいと思って捕獲したものです。その右は、多分大量にCDを購入した時に地元のレコードショップでおまけに貰った「SUPRAPHON 25th ANNIVERSARY」というCDで、今回取り上げるものです。下段の2枚は当時はまだ発売窓口がなかった英シャンドスのもので、一枚はルブラの交響曲第5番ほかのオーケストラものと「SERENADE TO MUSIC」と題されたものでいずれもオーストラリアの音楽家による演奏ものです。曲目もそうですが、オーストラリアの演奏者ものということでゲットしたものです。しかし、聴く前に棚の中にしまいこんでしまったのでしょうなぁ。

 

 ということで、いつか聴き込んでから取り上げようと思います。で、今回取り上げるのは「SUPRAPHON 25th ANNIVERSARY」です。そういえばそんなものを見た記憶があるなぁ、という意識しかなかったものです。このころには日本コロムビアの主要レーベルは「スプラフォン」がメインになっていました。すくなくとも、減額の王国でしたからむクラシックの世界ではスプラフォンはそれなりのポジションを占めていましたし、それこそ日本コロムビアは自前のデジタル録音機を現地に持ち込んで盛んにセッション録音を繰り広げていました。

 

 この特典CDが制作されたのは1988年です。この時は25周年を記念したシリーズも発売されていました。自分のブログの記事を見ると過去にドヴォルサークの弦楽五重奏曲のCDを取り上げていました。

 

 上の曲目を見ても記念シリーズとはリンクしていない内容で、取り上げられている音源は27曲ですが、そのうち8曲はこの時点では発売されていないものです。太字で表示している音源です。

 

 このCDはスプラフォンを彩るアーティストの演奏があまねく収録されています。指揮者ではターリッヒ、アンチェル、ノイマン、スメターチェク、コシュラー、ペシェク、ビエロフラーベク、マタチッチ、サヴァリッシュ、ボド、マッケラスが名を連ね、室内楽ではプラハ室内管弦楽団、スメタナ四重奏団、ヤナーチェク四重奏団、プラハ弦楽四重奏団、場のは四重奏団、それにコチアン四重奏団と名を連ねていますし、ソリストとしてはヴァイオリンの石川静、ヨゼフ・スーク、チェロのヨセフメフッフロ、ピアノのヤン・パネンカ、そしてホルンはズデニェク・ティルシャルとおなじみの名前が登場しています。

 

 ここではアンチェルは新世界ですが、ノイマンはマーラー協会の会長も務めていたことからマーラーの交響曲第5番が収録されています。こマーラーはこちらで取り上げています。マタチッチはブルックナーの交響曲第7番が収録されていて、資料によれば、このマタチッチ盤は1885年にウィーンのグートマン社から出版された、初版スコアを使っているとされています。確かに、第1楽章が始まってすぐ、冒頭でチェロが奏でた第1主題を第1ヴァイオリンが再現する直前、第25小節のアウフタクト(トラック1、1分21秒)では、弟子の助言を受け容れて追加された部分が採用されていて、ホルンが1拍だけ下属音のH(シ)を吹いているのが聴きとれます。

 

 

 さて、来年はスプラフォン発売60周年ですがどんな企画が飛び出してくるのでしょうかねぇ。楽しみです。なを、このCDのジャケットの写真はプラハのアン女王の庭より「フラッチャニー城」を望んだものです。