さあ、旅に出よう。楽しく絵画旅行 | geezenstacの森

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さあ、旅に出よう。楽しく絵画旅行
古川美術館

 

 名古屋市千種区にある「古川美術館」で開催されている「さあ、旅に出よう。楽しく絵画旅行」という展覧会に出かけてきました。

 

 

 展覧会のタイトルがいいですね。まあ、それに触発されて出かけたようなものです。この美術館は古古川為三郎氏の所蔵コレクションを主に展示する美術館で今回の内容もその所蔵品で構成されていると言ってもいいでしょう。

 

 "春の山、夏の海、秋の景、冬の古都。眼を驚かすような絶景、風光明媚な景色、観光名所やランドマーク。憧れの海外へも足を延ばして異国情緒も堪能しながら、新型コロナウイルス感染症拡大のため、国内外への旅行が自由にできなかった失われた時を、画家たちの眼で描かれた風景を巡って取り戻しながら楽しみます。"

 

 これが今回の展覧会の趣旨です。そして下が今回展示された作品です。コレクションの中から洋画の風景作品が集められています。

 

 

  今回は上記の41点が集められています。ただ、こういう展覧会の常として日本の画家はやはりフランスに憧れる傾向が強く5点がパリ、7点がフランス各地となっています。

 

野口彌太郎 ベニス風景

児玉幸夫 ルー・ド・セーヌ

高畑達四郎 カンヌ、海とヨット

竹内栖鳳 北京城外

後藤純男 秋色塔映

 

1階展示室

 

左 曇りの日のカンヌ 熊野俊一

右 旅情 成田 陽

 

2階展示室

 

 2階展示室は日本人作家の和歌山、奈良、長野、熊本、京都などの風景画も展示されていました。

 

 

 さて、この古川美術館の特徴は100メートルほど東の坂の上に別館として為三郎記念館があることです。

 

 

 

 こちら分館の爲三郎記念館は、爲三郎没後、「みなさんの憩いの場として使っていただきたい」という遺志により、平成7年11月から私邸を公開しています。昭和9年に建てられた爲三郎記念館の母屋で数寄屋造りの「爲春亭」や庭園の茶室「知足庵」など6棟が平成30年11月に国の登録有形文化財の登録を受けました。

 

 そして、現在はこちらでも「陶とガラスと花」という企画展が同時開催されています。洋と和のこの組み合わせ、なかなか他の美術館では味わえません。

 

 

 そして、「陶とガラス」は為三郎のコレクションですが、花は椙山女学園の華道部の作品が週替わりで展示されています。

 

 

入り口横の緋毛氈と和傘

 

ツクバイと石灯篭

 

室内にこんな感じで登記とガラス器が展示されています。

 

掛け軸とガラスのオブジェ

 

和室に置かれた登記と庭

 

ガラス器と丸窓の景色

 

掛け軸とさりげない生け花

 

生け花と丸窓

植えられているのはグロリオサ、蓮華ツツジ、アスパラ、そしてブルーファンタジーです。

 

赤で統一された洋室のディスプレー

 

為三郎記念館の全体図

 

庭の様子

 

流水のある日本庭園

 

 

 この屋敷全体で「陶とガラスと花」の演出がなされています。

 

茶室の「知足庵」

 

 この企画展は6月19日まで開催されています。