プレスリー&ビートルズ | geezenstacの森

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プレスリー&ビートルズ

 

 ロフトの荷物を整理していたらこんなソノシートが出てきました。1964年に発売された20ページ仕立てのソノシート付雑誌です。発行元は勁文社で低下は390円です。1961年に設立され、創業時の勁文社は主にソノシートを専門に取り扱っていて、朝日ソノラマと覇を争っていました。これなんかも大手レコード会社

が手掛けようとしてもなかなか企画が纏まらないものをアイデア勝負でタイムリーに出版した代表的なものでしょう。左下にNO.96と謳っていますからこの64年までにそれだけのそれだけのソノシート雑誌を発売していたということでしょう。

 

 

 表紙だけはカラー印刷になっています。

 

 

 見開きページの間にこんな形でぺらぺらのソノシートが封入されています。レコードと違い片面仕様で、2曲づつ計4枚のソノシートが付いています。下の音源でトータスの歌う「いとこにきっす」が聴けます。

 

 

 「いとこにキッス」は、エルヴィス・プレスリー15本目の映画<キッスン・カズン>のテーマ曲です。映画公開に先立ってシングル、アルバムが発売されたため<いとこにキッス>となってしまったようです。

 

 

 記事はほとんど無く、写真と歌詞カードが大半を占めています。

 

 

 しかし、演奏は歌こそザ・トータスとほとんど無名のグループですが、女性一人、男性3人のコーラスグループで、亀のごとく一歩一歩確実に進んでいくというところからトータス(亀)と名乗っていました。そして、演奏はまだほとんど無名時代のブルー・コメッツが担当しています。この当時は1960年に再結成したメンバーが演奏しており、まだ、ジャッキー吉川氏はバンド・リーダーではありませんでした。

 

 

 

 しかし、そういう本格的グループサウンズとして活躍する前に、こういう形で録音が残されているのは貴重と言えるでしょう。下では「ラスベガス万歳」が収録されていますが、そのバックの演奏はブルー・コメッツです。

 

 

裏表紙

 

 ブルー・コメッツは1966年のビトールズ来日の際には、あまり知られてはいませんが、ザ・ドリフターズや内田裕也らとともにビートルズの日本公演の前座として出演。その際彼らはビートルズよりやや低めの位置に設けられたステージで井上忠夫作曲のビートルズ讃歌「ウェルカム・ビートルズ」を演奏しています。