ヴィヴァルディ
オーボエ協奏曲集
曲目/
ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲ハ長調RV452
1. Allegro 2:18
2. Adagio 2:06
3. Allegro 2:12
ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲ニ短調RV454
1. Allegro 3:05
2. Largo 2:39
3. Allegro 2:44
ヴィヴァルディ:オーボエとバスーンのための協奏曲ト長調RV545 **
1. Andante molto 3:39
2. Largo 2:52
3. Allegro Molto 3:43
ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲ハ長調RV446
1. (Allegro) 3:15
2. Adagio 3:36
3. Allegro 2:07
ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲イ短調RV463 *
1. Allegro 3:23
2. Largo - 3:05
3. Allegro 3:19
ヴィヴァルディ:オーボエ協奏曲ハ長調RV447*
1. Allegro non molto 5:17
2. Larghetto 4:23
3. Minuetto 5:10
オーボエ/ハインツ・ホリガー
バスーン/クラウス・スーネマン**
演奏/イ・ムジチ
録音/1981/08/08,29,1975/07* ラ・ショード・フォン、スイス
ブリリアント 94056/22 (原盤フリップス)
ブリリアントのボックスセットの中の一枚です。最近は拡充されて、66枚組になっていますが、これは2010年に発売された40枚組のものです。でも、価格的にはどちらも1万円前後で同じなんですなぁ。今のセットのほうがお買い得っちゃお買い得になっています。でもって、内容は日々更新されていて、ラスセンスでしゅうろくされていたこの一枚は現在では別の演奏になっています。ですから、この一枚は今のセットには含まれていません。この当時は自社の録音ではカバーしきれてなくて、このフィリップスやASVといったレーベルからのライセンス版が少なからず含まれていました。
さて、ホリガーはフィリップスに25曲のヴィヴァルディのオーボエ協奏曲を録音しています。このCDはフィリップス時代には411480という番号で1991年に発売されてたものです。レコード時代には1-4の4曲がオーボエ協奏曲集の第5集として発売されていて、これがシリーズ初のデジタルで収録されていました。下はそのフィリップスから発売されたときのCDのジャケットです。
いまやバロック音楽というとピリオド楽器による演奏がCDではほぼ主流になっています。実際のところこのブリリアントのボックスでも大半が古楽器のラルテ・デラルコ、モード・アンティクォ、ラ・マニフィカ・コムニタといったグループの演奏で占められています。ですから、このセットの中ではこのイ・ムジチ/ホリガーによる演奏は浮いています。
でも、改めて聴くとこれはこれで素晴らしい演奏です。何しろ名手のホリガーがじっくりと歳月をかけてイ・ムジチとともに完成させたオーボエ協奏曲集ですからねぇ。で、2曲めはよくよく聴いてみるとなんとメロディは「四季」も含まれるOp.9の第9曲と全く一緒です。通りで、聴いたことがあると思ったものです。詰まりは、ヴァイオリンの独創部がオーボエに置き換えられているということです。しかも調声もニ短調で一緒です。しかし、RV(リオム番号)は別です。要は使い回しですな。でも、これはオーボエ協奏曲としても、名曲になっています。
オーボエとバスーンのための協奏曲も、どこかで聴いたような印象を受けます。まあ、ヴィヴァルディの作品は金太郎飴みたいなところがありますからこれは致し方がないところです。しかし、バスーンという低音の木管楽器との協奏曲は独自の響きがしてなかなか楽しいものです。
てなことで、久しぶりにホリガーのオーボエでヴィヴァルディを楽しみました。下の演奏で楽しんでみてください。