遅ればせの「ピアノの森」
今年はショパンコンクールで盛り上がりましたねぇ。コロナで一年遅れで開催されたこともあり、参加者がみっちり練習する時間が取れたこともあってレベルの高い演奏が繰り広げられました。そして、今年はネットでリアルタイムで視聴する人が多かったのでしょう、ネトでの反響が多かったことも事実です。
普段は、そんなにショパンコンクールなど意識しないのについつい小生も今年は視聴してしまいました。何よりも、日本人が上位入賞を果たしたということでも話題になりました。
ファイナリストは以下のようになっていました。
1位: ブルース・リウ (カナダ)
2位: 反田恭平 (日本), アレクサンデル・ガジェヴ(イタリア・スロベニア)
3位: マルティン・ガルシア・ガルシア(スペイン)
4位: 小林愛実 (日本),ヤクブ・クシュリク (ポーランド)
5位: レオノラ・アルメリーニ (イタリア)
6位: ジェイ・ジェイ・ジュン・リー・ブイ (カナダ)
反田恭平氏は1970年の内田光子さんの2位以来、歴代のショパン国際ピアノコンクール日本人で歴代最高タイ記録となる2位ということでも話題になりました。そして、この反田恭平氏はここで取り上げる「ピアノの森」で阿字野壮介のピアノの演奏を担当していたことでも知られています。この「ピアノの森」は、その主人公一ノ瀬 海がショパンコンクールで活躍するという漫画であり、アニメです。以前、ずっと「のだめカンタービレ」の記事を書いていた時もちらちらと耳にしていた作品でしたが、どうも触手が動かなかったことで、今回ようやくその一端にかじりついたというのが実情です。
年末はやたらテレビは特番だらけで見るものが描く、昨年はNetflixで、「スタートレック・ディスカバリー」を見ていましたが今年はNetflixでこの「ピアノの森」をチョイスしました。現在第1シーズンの9話まで見ましたが、さすがNHKで放送しただけのことはあり、アニメとしても素晴らしいレベルに達しています。知らない人のために、概説です。
{{ 一色まこと原作のアニメ『ピアノの森』は、ピアノに魅了され、音楽に救われながら歩んでゆく若者たちの生き方を描いた、涙あり笑いありのストーリー。主人公は、森に捨てられたピアノを弾いて育った、一ノ瀬 海(以下、カイ)。小学校で、世界的ピアニストを父に持つ転校生の雨宮修平、かつて天才ピアニストとして活躍するも事故により引退し、音楽教師をしていた阿字野壮介と出会い、才能を開花させる。
そして成長したカイは、世界最高峰の登竜門、『ショパン国際ピアノコンクール』に挑む。型破りなところもありながら、聴く人を一瞬で魅了する天性の才能に恵まれたカイ。天才に直面してもがく“秀才”タイプの雨宮。そのほか、コンクールを通じて知り合う世界各地のピアニストたちにも、それぞれに物語がある。カイの挑戦、雨宮をはじめとする友人でありライバルである仲間たちとの関係、そしてそれぞれが自分だけの音楽を見つけてゆく様が、丹念に描かれる。}}
といった内容ですが、主人公の一ノ瀬 海は、音楽、ピアノを習わず、独学という設定で初見ならぬ、モーツァルト並みの初聞で完璧にコピーしてしまう耳の持ち主で、教師の阿字野壮介の引く「茶色の小瓶」の間違いまで指摘してしまうという耳の良さの持ち主です。
モーツァルトの作品も登場しますが、そのほとんどがショパンの作品で占めているこの作品、ピアノを勉強している人なら虜になってしまうことは間違いないのではないでしょうか。
Netflixですから一気に見ることも可能ですが、ここは正月休みにかけてじっくり視聴しようと思っています。