オールタイム・ベスト
映画遺産200 外国映画篇
出版:キネマ旬報社 キネ旬ムック
キネマ旬報が、90周年(2008年当時)の節目に、後世に遺したい外国映画を選定していいます。ただ、2000年代の作品は18本しか入っていないのが発行しているキネマ旬報社の特徴でしょう。選者もそうですが、一般読者も以前存在した「ロードショー」や「スクリーン」と言ったグラビア中心の映画雑誌の読者層とはちょっと傾向が違う部分が目立ちます。ここでは往年の名画を中心にしたベスト200なので、映画の歴史からいっても古い映画のウェイトが高いのはしょうがないところでしょう。
小生はどちらかというと、新しい作品より評価が定まった作品の方に興味がありますから、この本の編集方針には納得できるところがあります。まあ、古い人間ですからねぇ。
ただ、この本冒頭に映画人・文化人・読者の選ぶ作品として、10本だけは選出していますが、あとは巻末のリストで200本を併記しているだけです。その10本も実際には同率があったようで実際は18本がリストアップされています。その18本は
1位 ゴットファーザー 1972
2位 ウェスト・サイド物語 1961
タクシードライバー 1976
4位 第3の男 1949
勝手にしやがれ 1960
ワイルドバンチ 1969
7位 2001年宇宙の旅 1968
8位 ローマの休日 1953
ブレードランナー 1982
10位 駅馬車 1939
天井桟敷の人々 1944
道 1954
めまい 1968
アラビアのロレンス 1962
暗殺の森 1970
地獄の黙示録 1978
エル・スール 1983
グラン・トリノ 2008
というラインナップです。2000年代はわずか1本しか選ばれていません。また、2008年までの歴代興行成績ベストテンも一本も含まれていません。キネ旬は特殊なランキングなんですなぁ。
読み物として読むぶんにはいいのかもしれませんがランキングを気にして読むとがっかりするかもしれません。まあ、紙の雑誌時代の遺産と考えた方がいいでしょうな。インターネット時代の人なら、作品情報や人気度なんかはネットの方が情報を探しやすいでしょう。
小生などは作品自体のストーリーや映像価値もそうですが、映画音楽も考慮に入れた選定基準を持っていますから、この本のベスト200とはやや視点が違います。思いつくままに記憶にの頃作品はやはり、音楽を重点にしたチョイスになってしまいます。
以下個人的なベスト作品。順位は関係ありません。
アラビアのロレンス
ベンハー
Z
ベニスに死す
クレイマー、クレイマー
E.T.
ある愛の詩
男と女
シェルブールの雨傘
モダンタイムズ
コレクター
スターウォーズ
スタートレックII
冬のライオン
真夜中のカウボーイ
卒業
ローマの休日
小さな恋のメロディ
ブルー・サンダー
バック・トゥ・ザ・フューチャー
アマデウス
2001年宇宙の旅
ジュラシックパーク
チップス先生さようなら
コーラスライン
ウォー・ゲーム
以上の26本ですかねぇ。