-画業30周年記念-
笹倉鉄平展
― 心やすらぐ光の情景 ―
ネットで検索してもこんな展覧会枷が開かれていることはほとんど引っかかりません。まあ、コロナ禍で人が集まりにくいということもあるのでしょうが、出向いた日の夕方5時くらいは小生以外は秘匿もの親子の女性のお客さん1組でした。
こんな感じです。まあ、じっくり鑑賞することができました。
「光の情景画家」といわれる笹倉鉄平さんの、その画業30周年を記念する展覧会が、今年1月に東京「上野の森美術館」にて開催され好評を博しました。この展示会では、その記念作として描かれた画歴最大作品「優しく時は流れて」を含む、貴重な肉筆原画(非売)およそ30点が展示されています。また、この夏リリースされた最新版画「重ねてきた時間」をはじめ、旅情あふれる版画作品 およそ70点を展示し、同時に販売もしています。まあ、こっちの方が主目的と言えるでしょう。原画作品を版画やシルクトーン、はたまたはジクレで製作された作品が並んでいますので、興味ある人はそれらの作品を比較しながら購入することができるようになっています。
ウイキペディアによると、笹倉鉄平さんは1954年兵庫県生まれ、1977年に武蔵野美術大学商業デザイン科を卒業、グラフィックデザイナーを経て、広告制作会社のイラストレーターとなり、1980年に退職し、フリーとして活動をはじめる。主に森永製菓のパッケージイラストをおよそ10年間担当し、1987年から毎日新聞カラー別刷版に月1回連載していました。
1990年に東京・青山で初の個展を開き、1991年にシルクスクリーンによる作品を発表、1992年にオランダで開かれた花の万博「フロリアード 1992」の記念版画を制作、1998年にフジテレビ・ニッポン放送本社ビル、新社屋完成記念のイメージアートを制作、2000年に「株式会社アートテラス」を設立しています。
小生が笹倉鉄平という名を初めて知ったのは以前にも取り上げている「シンフォレスト」が発売したCD-ROMによる作品集が発売されたものを目にしてからです。同時期にはこのシンフォレストから「鈴木英人」や「ラッセン」などの作品集も発売されていました。
額縁代も含めてでしょうが、いいお値段がついています。
笹倉氏の作品集は画集としても発売されていますから、そういうものでの鑑賞もいいかもしれません。
プリンス・エドワード島の入江
銀座四丁目交差点1880年頃
青空-アルゼット
やわらかな休日
夜空の花束
リューネブルグ
普段は原画を見る機会はありませんので、この機会に出かけてみてはいかがでしょうか。場所は松坂屋美術館ではありませんのでご注意を!!