裸足のイサドラじゃないアメリカ盤ポール・モーリアのLP | geezenstacの森

geezenstacの森

音楽に映画たまに美術、そして読書三昧のブログです

裸足のイサドラじゃないアメリカ盤

ポール・モーリアのLP

 

曲目/

A

1.ジュ・テーム~モア・ノン・プリュ

2.スィート・チャリティ

3. スクエア・パーティ

4.Que Je T'Aime(とどかぬ愛)

5.サスピシャス・マインド

B

1.真夜中のカウボーイ 

2.ハロー・ラヴ

3.Sunshine & Seashore

4.I Want To Live

5.レット・サンシャイン・イン~「ヘアー」 

 

演奏/ポール・モーリア・オーケストラ

 

録音/1967

米Philips PHS600-397

 

 

 昨日の記事で取り上げたポール・モーリアのアルバムです。早速友人から指摘があったのですが、このジャケットを使った国内盤は1970年に、「裸足のイサドラ」というタイトルでSFX2770の番号で発売されています。ただし、手元にあるアメリカ盤はそれとは似ても似つかぬ内容になっています。まず、タイトルの「裸足のイサドラ」は含まれていません。ちなみに、国内盤の曲目は以下のようになっいて、

裸足のイサドラ 

春はまだ遠く 

真夜中のカウボーイ 

オー・レディー・マリー 

いとしのシメーヌ 

あなたと恋と私 

永遠に誓う恋 

ジュ・テーム~モア・ノン・プリュ 

口笛の鳴る丘 

レット・サンシャイン・イン~「ヘアー」 

異国人 

飛べ飛べファンドール 

愛の歓び 

さようなら

と14曲も収録されています。まあ、この当時はイージーリスニングのアルバムは日本人受けする曲目に収録曲を編集しているのが当たり前で、オリジナルで発売されることはほとんどありませんでした。このアメリカ盤ポール・モーリアにしてもそうです。

 

というこで、3曲目の「スクエア・タイム」はレコード時代は日本では発売されていない曲です。4曲目はジョニー・アリアリディの1969年のヒット曲ですが、アリディ自身が日本ではそれほど知られていなかったので日本盤では採用されていません。ただ、レイモン・ルフェーブルはこの曲を日本でリリースしています。上のタイトルはそれに依っています。5曲めはこれも、1969年のエルビス・プレスリーのヒット曲です。

 

 

 B面2曲めも不思議な曲で「Hello Love」となっていますが、この曲で検索すると1973年の曲と表示されます。このアルバムの発売時期よりも後の曲ですが、ポール・モーリアはこの曲のヒットを予感して、先に録音したものなのでしょうか。Youtubeにはこの歌でアップされています。

 

 

 B面の3曲めも多分日本では発売されていないのではないでしょうか。ミレイユ・マチューのヒット曲で曲をアンドレ・ポップが書いています。元々のタイトルは「Avec Du Soleil Et De L'eau」で、訳すと「太陽と水とのパロレス」となります。こんな曲です。ポール・モーリアはフランス人ですから、自国のヒット曲を数多く取り上げています。アメリカ盤はそんな中でも売れそうな曲はチョイスしているのがわかります。

 

 

 4曲目はジルオラ・チンクェッティが1969年にヒットさせた曲です。

 

 

 まあ、タイトル曲はよく知られた作品ですから今更紹介することもないでしょう。ポール・モーリのアルバムは国によって内容が全く異なっていますから探す楽しみがあります。

 

 下はこのアルバムの全曲を収録しているものです。収録時間は29:12でこの時代のアメリカのLPの収録時間の限界の30分以内に収まる内容になっています。