7月の散財生活
本当は花を買いに行くつもりだつたのですが、欲しい花がなかったのでちょいと足を伸ばして近くのハード・オフに出かけました。でも、ハードが目的ではなく、そこに並んでいる大量のレコードが目的でした。
で、ゲットしたのが上記の写真に写るものたちです。相変わらずレコードには目がないんですなぁ。今回の捕獲品はクラシック5枚、ポップス3枚、そしてレーザーディスクが1枚です。
一番左上はシャルル・ミュンシュのメンデルスゾーンの交響曲第3番と4番のカップリングの一枚です。CDでは4番と5番を取り上げていますが、3番は未聴でした。のちに発売されたRCAのグランプリシリーズではこの第3番だけで発売されています。これはミュンシュの芸術と題されたシリーズの一枚として発売されています。真ん中は初めて目にするソースで、発売されていたことはこちらのHPで知ってはいたのですが、実際の現物を見たのは初めてです。テイチクから発売されていたベスト・コレクションシリーズの最後を飾るもので、パイ原盤の一枚です。シックなデザインで、最初見つけた時はこれが1000円盤で出ていたとは思えませんでした。本国イギリスでは「パイ・コレクターシリーズ」で発売されていたもので、レコードには原盤のマスターであるGSCS14192の刻印があります。コリン・ネルティのハープシコードによるウィリアム・バードやジョン・ブルなどのバロック期の作品が収められています。今回の1番の収穫でしょうか。
上段右はコロムビアの名曲ギャラリーの一枚でドヴォルザークや、ブラームス、ラヴェルなどのオーケストラピースが収録されています。これはスプラフォン原盤の一枚ですが、注目したのは指揮者陣にディーン・ディクソンの名前があったから捕獲しました。アメリカの黒人指揮者の草分けでNHK交響楽団との共演もある指揮者です。ここではブラームスのハンガリー舞曲をプラハ交響楽団と演奏しています。
中段の右と中央はジャン・マルティノンのもので、左はビゼーのアルルの女組曲、もう一枚はビゼーのハ長調の交響曲とメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢の音楽」が収録されています。マルティノンはシカゴ響時代はあまり評価されていませんが、ライナーに鍛えられた見事なアンサンブルの上にマルティノンの洒落た棒が生き生きと聞こえます。シカゴ響のセッションは拾いもんでっせ。
中段左端はムードミュージックの一枚です。これは珍しい一枚で、ステレオ初期のものですが、原信夫とシャープアンドフラッツにプラスして新室内楽キョゥアンのアンサンブルが加わるという編成で演奏されています。オケは当時のラジオ番組のスターライト・ミュージックにちなんで「スターライト・オーケストラ」と命名されています。一応指揮は平井哲三郎ということになっていますが、多分岩城宏之氏の変名だと推察されます。
最下段右は「ポール・モーリア」のアメリカ発売盤です。このころフィリップスはCBSが発売していました。その流れの中の一枚です。アメリカ仕様ということで片面5曲しか収録されていません。真夜中のカウボーイやレット・ザ・サンシャイン・インという曲目から1970年に発売されたアルバムでしょう。これは右上に穴が空いていますからいわゆるカットアウト盤でしょう。
下段真ん中は、俗にいうDC4という4チャンネルレコードです。これも発売はフィリップスの一枚で、ビクターが開発したディスクリート4チャンネル仕様のレコードです。まあ、小生の環境では再生不能の一枚ですが、このレコードにはそんなことは一言も謳っていません。1973年頃のオイルショックの時に発売されたもので、シリーズとしては2,300円で発売されていたのですが、2,500円に値上がりしています。多分、それと同時に4チャンネルも下火に向かっていますからシリーズ最後の一枚なんでしょうかねぇ。一応、音源はポール・モーリアやルネ・クレマンオーケストラの演奏が収録されています。でも、モーリアって4チャンネル録音を出していたっけ?
さい、最後の一枚はレーザーディスクです。定価4,800円ですが55円でゲットしました。京都の秋と冬の映像を収録したものでBGMにはパイヤール/パイヤール室内管弦楽団のバッハ/「音楽の捧げ物」が使われています。まあ、これが聴けるだけでももうけものという一枚です。