美をつなぐ田淵俊夫と日本画の世界
愛知県小牧市にある「メナード美術館」へ出掛けてきました。本来は5月に行く予定でしたが、コロナの緊急事態宣言で閉館になってしまっていたので出掛けられませんでした。漸く、この22日に再開したので早速出掛けた次第です。
この展覧会は、別の徳川美術館とコラボした企画だったのですが、そちらの方は、閉館せずに先に終了しています。あんまり意味のないコラボでしたなぁ。
その時代に製作した作品が数多く収蔵されています。上は瀬戸市の岩屋堂を描いたスケッチです。このスケッチ川の流れは描いていますが、その周りはぼかしています。
それが作品として完成されたものが上です。主題がくっきりと浮かび上がり、人を魅了します。
こちらは「小牧心象・祥雲(小下図)」
で、こちらが四曲一隻の「小牧心象・祥雲」の完成形です。まるでイメージが違います。
墨画で描かれた「すすき」という四曲一隻の屏風です。
説き(一の酉) 田淵俊夫
2009年の「バレリーナ1」という作品です。ここまでが田淵俊夫氏の線を極めると題された作品群で、このカテゴリーの中には以下の作品も展示されていました。
紅白梅 前田青邨 新秋 上村松園
展示室をつなぐスペースには「長い休止符」という舟山桂氏の彫刻が展示されています。人形は何も楽器は持っていませんが、影の部分にはヴァイオリンが描かれています。ちょっと傾いた人形とあるはずの楽器が無いことが時間の停止を表現しているのでしょう。
煌 田淵俊夫
遠い思い出・家路 田淵俊夫
大地悠久・雲海富士 田淵俊夫
最後の展示室はメナード美術館の収蔵品の西洋絵画の名作選となっています。
読書する女 ルノワール
チャリング・クロス橋 モネ
麦わら帽子をかぶった少女 セザンヌ
1日の終わり ゴッホ
絵と横顔 ピカソ
ヴェールを被った女 マティス
鳥と女 ミロ
まあ、こんなような作品が並んでいます。
以上は展覧会前期の展示作品で、7月11日までの展示になります。後期は7月14日から8月29日までの日程でガラッと展示速品が変わります。