ノリタケの森ギャラリーの二つの展示会
黄金背景テンペラ・クレパス画展と
美術家G回路とその仲間たち展
-創造力の翼-
地元の新聞に紹介されていた展示会を観にノリタケの森ギャラリーへ出かけてきました。ここは名古屋駅からも近く、コロナ禍でもコンスタントに展示会が開催されているので重宝します。
ここの1階にはレストランがあるのですが、愛知県は今緊急事態宣言中ということもあり、解除されるまで休業しています。そんなこともあり、訪れた日が雨降りということも重なったことで、鑑賞者は小生一人でした。まさに貸切で鑑賞してきました。
今回はテンペラ画というものに惹かれて、「西井英男 黄金背景テンペラ・クレパス画展」を中心に鑑賞しました。一般にテンペラは、卵や鑞、カゼインなど乳化作用を持つ物質を固着材として利用する絵具および絵画技法のことで、これで描いた絵画を「テンペラ画」と呼びます。歴史的には卵テンペラが最も代表的な絵具です。ただ、今回の作品は石膏地に金箔を貼り、メノウ棒で磨き、たがねで打ち彩色するというイタリアの古い技法を使っているということで、少々作風が違いました。強いて言うならムンクの叫びに近い作風ということができます。案内ハガキはこんなものでした。
黄金色がベースになっていますので、クレパスが使用されているとはいってもかなり細かいデザインで使われているのでベースとしては話の源氏物語絵巻の背景画のような雰囲気もあります。
下はG回廊の展示スペースで、絵画、工芸、イラストなどの作品が並んでいました。

少々雑多な雰囲気で、レベルもピンキリといった印象です。一応価格がついていますが、どれもいいお値段で、反対に自分でもこれくらいの作品なら書けるぞと自信を持ってしまいました。
これらの展示会は6月6日まで開催されています。