名古屋芸術大学フィルハーモニー
特別演奏会
曲目
ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第2番
ブラームス/交響曲第1番
ピアノ/瀧澤俊
指揮/高谷光信
演奏/名古屋芸術大学学生オーケストラ
名古屋芸術大学フィルハーモニー管弦楽団
会場/愛知芸術センター・コンサートホール
1月29日には名古屋でも雪がちらつく中、コンサートに出かけてきました。今年初めての本格的オーケストラのコンサートです。今回は通常の「名古屋芸術大学フィルハーモニー管弦楽団」にプラスして学生のオーケストラのメンバーも加わるという大所帯のコンサートで、第1ヴァイオリンだけで6プルトもあるという編成でした。
指揮者の高谷光信氏の演奏に出会うのも今回で4回目ですが、過去にはオペラの「魔笛」でこのオペラの楽しさを知ることができましたし、過去には2018年と2019年と連続で年末に第九を聴いています。また、ピアノの独奏の瀧澤俊君は2019年に1年生で大学主催の定期演奏会に、それもトリで登場しショパンのバラードで圧倒的な演奏を披露していましたので期待大でした。
コロナ感染対策で通常はプルトごとに譜面台が設置されますが、今回は接触感染を避けるという意味で、一人一台の譜面台が用意されていました。そして、指揮者もマスクをつけて指揮をするという徹底ぶりでした。
プログラム前半は、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番です。少しも緊張するそぶりは感じさせず、淡々と始めます。ラフマニノフの指示はモデラートで、基本は=76~96ですが、66の指定です。
言ってみればアンダンテのテンポです。ですから、基本遅いのが正解なんでしょう。ただ、録音の残るラフマニノフ本人の演奏は早いです。
多分、この自作自演をベースにしたテンポ設定なんでしょうかほぼラフマニノフのテンポで弾き始めます。ピアノはスタインウェイを使っていますが、ややタッチは軽いようです。しかし、実に安定した演奏でバックのオーケストラも安心してサポートしています。
後半のブラームスはコンサートマスターが男性に変わり、第2楽章では見事なソロを披露しています。こちらは、結構遅めのテンポで第1楽章が始まります。小生は十分ティパニを鳴らした遅めのテンポが好きなのでこの日の演奏は好みでした。
さて、コロナ禍ということで昨今の演奏はライブストリーミングが当然のようになされています。ということで、この日の演奏もライブストリーミングで配信されています。下の演奏でこのコンサートをお楽しみください。曲ごとに映像が分割されましたのでリンクを修正しました。
ラフマニノフ
ブラームス
多分今だけだと思いますが、懐かしいというか意欲的というか、バイノーラル録音という方法でも録音されていて、ヘッドフォンで聴くなら是非、こちらの配信で聴いていただきたいものです。臨場感が違います。
今回のコンサートば事前申し込みの座席指定ということで、ステージから9列目という近い位置で鑑賞していました。で、映像を確認したらお恥ずかしい限りですが、小生も映っています。いい思い出になります。