小澤征爾とジョン・ウィリアムズ
キース・ロックハート、ジョンウィリアムズ、小澤征爾
昨年発売されたジョン・ウィリアムズ指揮ウィーンフィルの「ジョン・ウィリアムズ ライヴ・イン・ウィーン」は宣伝の効果でかなりの売り上げを記録したようですが、このコンサートの実現には小澤征爾氏がかなり寄与したようです。実は、2010年にシェーンブルン宮殿の「夏の夜のコンサート」を指揮する予定だった小澤氏が、食道がんのため降板、この時のプログラムに、交流のあるジョンの「スター・ウォーズ」メインタイトルなど3曲をラインアップしていて、代役のフランツ・ウェルザー=メストがそのまま指揮しています。その3曲は
映画《スター・ウォーズ》から メイン・タイトル
レイア姫のテーマ(映画《スター・ウォーズ》から
帝国のマーチ(ダース・ベイダーのテーマ)(映画《スター・ウォーズ》から
だったそうです。
ですが、YouTubeの音源をサーフィンしていたら偶然にボストン交響楽団時代に小澤征爾氏が指揮するジョン・ウィリアムズの「イーストウィックの魔女たち」から「テニス・ゲーム」を指揮する映像を見つけました。この映像がすごいのは、ピアノを何とジョン・ウィリアムズが演奏していることです。それが下記の映像です。
舞台袖から登場するシーンも収録されていて、壁を3回叩いてからステージに上がる彼のルーティーンも映っています。ステージに出てくる直前に、どんなコンサートの前でも必ず木の板を3回叩く事が小澤征爾のルーティンなのだそうで。それをしないと落ち着かないそうで、ゲン担ぎというか「おまじない」というか、長年活躍してきた音楽家独自の儀式なのでしょう!
マネージャーが持っている小さな板を「トントントン」と3回叩いてステージに出て行きます。ステージに出る扉が木の場合は、その扉を3回叩きます。なぜこのような儀式をするようになったかと言うと、演奏前にはどうしても木の感触を感じたいから、と彼の対談集の中で言っていました。
この中で、ジョン・ウィリアムスはボールドウィンのピアノを弾いています。
この映像、後半は「E.T」から「地上の冒険」も演奏されています。この時は、ジョン・ウィリアムズは客席から鑑賞し、演奏後は舞台から降りた小沢と抱擁をしているシーンまで収録されています。
アメリカのテレビのアングルも素晴らしく、ステージ真上からの映像もインサートされていて興味津々で見ることができました。
そして、こちらの映像ではボストンを離れる小澤征爾を送る音楽会がタングルウッドで開催された時の映像が収録されています。
懐かしい映像ですなぁ。消される前にご覧ください。