レコード芸術 1971年4月号-1 | geezenstacの森

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レコード芸術 1971年4月号-1

 

  友人が収集した過去のレコード芸術を処分するというので、定期的に送ってくれています。今回はそんな中から1971年の4月号を取り上げます。
 
 
 この号の表紙を飾るレコードは小沢とワイセンベルクという組み合わせのラヴェルとプロコフィエフを組み合わせた一枚です。このアルバムは小澤征爾の32枚目のレコーディングでした。小沢とワイセンベルクの共演版はこれ一枚しかありません。
 
 この月RCAの広告ではピーター・ゼルキント組んだこんな広告が掲出されていました。
 
 こちらは1969年6月の録音なのですが、レコードジャケットが表示されていません。当初は発売の予定がなかったものを急遽発売したようです。ピーター・ゼルキンのピアノは遅いテンポで弾かれ、小沢はそのテンポに従っています。まあ、話題に上らなかったのも当然でしょう。初出のアルバムはピーター・ゼルキンの写真だけで小沢は名前だけ表記されているだけです。ここでの記事には日本で初めて発売された6番目のベートーヴェンのピアノ協奏曲と紹介されていますが、ブルメンタール/ブルノフィルの演奏がすでに存在して小生は承知していました。下がその実際に発売された時のジャケットです。
 
 
 この号で掲載されているグラビア写真です。
 
 
 ネルソン・フレイレは当時はフレーレと表記されていました。来日したことでグラビアに取り上げられていますが、小生はソニーのダブルシリーズですでに承知していました。
 
 
 エッシェンバッハはこのルックスですから当時は人気がありました。小生は未だにエッシェンバッハはピアニストのイメージです。
 
 
 この時代マリナー/アカデミーのヴィヴァルディの「四季」は話題になりました。何しろ通奏低音に普通はチェンバロを使うのですが、このレコードではオルガンが使用されています。まあ、全部が全部では無いのですが、サイモン・プレストンはオルガン、チェンバロを曲によって使い分けています。初めて知りましたが、このレコードの発売に当たって読者モニターを募集していたんですなぁ。珍しい企画です。
 
 そして、この号でもこんな記事が掲載されていました。
 
 
 
 若いネヴィル・マリナーです。マリナーはこの頃2足のわらじで、自らはアカデミーを率いながらロンドン交響楽団では第2ヴァイオリンの主席を務めていました。
 
 
 この頃のプレヴィンの活躍も話題で、RCAとEMIの両者から争うように新譜が発売されています。ここでは自ら弾き振りをするショットが掲載されていますが、モーツァルトのピアノ協奏曲を録音していますからそれなんでしょうか?
 
 
 なを、この録音でプレヴィンの右側に確かにマリナーの姿が確認できます。