第52回
同朋高等学校音楽科卒業演奏会
案内状が届きましたので、1月8日は金山にある名古屋市民会館へ出かけてきました。この高校の卒業演奏会は昨年も聴きにいっています。今年初めての演奏会ですが、コロナ禍とあって広い会場でも前列9列は無人にして飛沫感染を防いだり、感染対策をきっちりしたコンサートとなりました。
プログラムの構成は昨年と同じなんですが、今年はコンパクトに2時間半に纏められていました。
最初はオーケストラの演奏でしたが、商品が3曲並ぶ構成で、ちょっと物足りないものでした。最初の曲はボーン・ウィリアムスのイギリス民謡組曲の第1曲でした。もともと吹奏楽のための曲ということもあり、ここでも弦楽抜きで演奏されました。多分耳にしたことがある曲でしょう。
反対に2局目は弦楽主体のシベリウスの「アンダンテ・フェスティーボ」が演奏されました。ただ、演奏がこじんまりと纏まりすぎて音がなっているだけという印象があったのは残念でした。卒業演奏会なら、もう少し自主性を尊重して音楽を作ってやった方がよかったのかなぁと思いました。まあ、これは指導者の問題なんでしょうなぁ。コロナ禍とはいえちよっと寂しいお客さんの反応であり、拍手でした。
さて、その後はオーディションで選抜された演奏者の演奏が続きました。まあ、高校生ですから指導者に従うのは当然ですが、時間の制約もあるせいか、のびのびとした演奏は皆無だったのが残念です。特にクラシック系の演奏は何か、肩苦しさを感じました。
それに比べると第2部はのびのびとした演奏が目を惹き、中でも電子オルガンの演奏は楽しめました。PAを使っての演奏は会場全体に響き渡るサウンドで体が持っていかれるような感覚になります。しかし、2部冒頭の合唱はまとまってい入るのですが、ホールが大きすぎるために音が会場全体に広がらず損をしていました。
ジャジーな電子オルガンもいいものです。
この曲なんか初めて聞いたのですが、1960年代のアメリカのSFドラマ「タイムトラベル」を彷彿させるサウンドでなかなか行けています。
ミュージカルは今年は集団でのステージがなく、個人のハンバーの疲労だけでした。しかし、ミュージカルは集団での歌と踊りの迫力を知っていると少々物足りないものを感じます。来年に期待しましょう。