移動は自由の緊急事態宣言!?
ようやく政府が重い腰を上げて、ちっとも緊急ではない「緊急事態宣言」を出しましたが、よほど緊急性がないんでしょうなぁ。こんな緊急性のない宣言、内容はもう3日前から漏れ聞こえていたし、それも、昨年の緊急事態と比べればザルもいいところで、
{{{「飲食店は午後8時までの時短営業」「お酒の提供は午後7時まで」「協力金は1カ月あたり180万円まで国が支給」「テレワークによって出勤者の7割減」「午後8時以降の不要不急の外出自粛」「スポーツ観戦などイベントの入場制限」}}}
これだけの内容で1ヶ月で収まると本当に思っているのでしょうかねぇ。分ん回能見さんの話の方がずっと説得力があり、札年は人の動きを止めて、観光施設を停止させ、娯楽を停止させ、さらには学校を休校にしてようやく1ヶ月半で解除されたのに、飲食や商業施設の時間短縮だけで1ヶ月で収めようとするのはどう見ても考えが甘いと思えてなりません。
「Go To Travel」も2月7日まで停止を謳っていますが、こんなものなくても旅行したい人は旅行に行きますし、ビジネスで移動する人は移動します。何しろ今回は、移動は自由ですからねぇ。前回は人と人の接触機会を「最低7割、極力8割」減らすとしていましたが、今回は午後8時以降の不要不急の外出自粛徹底の要請にとどめています。一方、7日の諮問委員会では、専門家から「県境をまたいだ移動の制限も強く盛り込むべきだ」との意見が続出したにもかかわらず、それすらありません。首都圏の外側に人が移動し、関西圏で感染がさらに拡大する可能性を危惧する声もむしされています。
テレワーク7割の比重といっても、中小企業が多い日本でこれはいかにも作った数字でしょう。通勤の混雑も昨年ほどには下がらないでしょう。
状況は日々変化しているのに宣言の内容は、3日前と同じで、もうすぐ大阪や愛知、福岡も宣言を発出するのではないでしょうか。先手を打つなら、昨年を踏まえて一緒に緊急事態せ加減をすればよかったのに、と来週あたりなるでしょう。そうすれば2月7日なんて何の解除目安にもならないでしょう。身の国の政治家は過去に学ぶことをしない人種になってしまっています。
また、施策の内容に具体性が無いことも失望の一つです。会見で述べられたことはすでに聞き漏れていた内容と何も変わらないもので、この2日間何をやっていたんだという内容です。分科会の尾身会長の方がより具体的な内容を発言しています。これでは安倍よりひどい会見ですな。
そもそも与野党が協議して4人以上の会食はやめましょうということを国対委員長同士が話し合うという馬鹿なことなどせずに、1日も早く国会を再開しましょうという話し合いにならないのが不思議です。そして、こんな話し合いはテレワークてやれ!!って言いたいですね。