今年の逝ける音楽家たち
今年もレコード芸術は2021新年号だけネットで注文しました。毎年はHMVで注文するのですが、今年は送料がかかるということだったのでタワレコで購入しました。アマゾンも選択肢だったのですが、プライム会員ではないのでこちらも送料が掛かります。タワレコは別途送料無料のクーポンがあったのでそれが利用できたのです。
さて、レコ芸を新年号だけ買うのはこの号に「レコード・イヤーブック」が付録としてついているからです。付録といってもこのために低下がこの号だけ上がるので、このイヤーブックを買うのと同じことです。このイヤーブックはそ、の年に発売された国内盤クラシックレコードの全データがリストされていますのでもっぱらこのデータを購入するということですね。
そのデータも貴重なのですが、巻末にその年に亡くなった人物の一覧が経歴付きで掲載されているのも見逃せません。今年もたくさんの方がなくなっています。小生の記憶に残る人にはこんな方々が見えました。
・荒谷俊治----日本指揮者協会の会長でもと名フィルの常任指揮者
・ジュリアン・ブリーム---イギリスのギター奏者
・レオン・フライシャー---アメリカのピアニスト、新日フィルの指揮者としても活躍
・ミレッラ・フレーニ---イタリアのソプラノ歌手
・ケネス・ギルバート---カナダのチェンバロ奏者
・イダ・ヘンデル---ポーランドのヴァイオリニスト
・リン・ハレル---アメリカのチェロ奏者、クリーヴランド管に64-71まで在籍後、ソロで活躍
・服部克久---2009-2013、第6代日本作曲家協会会長
・マリス・ヤンソンス---ラトヴィアの指揮者、オスロ、ピッツバーグ、コンセルトヘボウ管弦楽団歴任
・ヤン・クレンツ---読響、札幌響などでも活躍ポーランドの指揮者
・エンリオ・モリコーネ---イタリアの映画音楽作曲家
・クシシトフ・ペンテレツキ---ポーランドの作曲家
・ネッロ・サンティ---イタリアの指揮者
・ペーター・シュライヤー---ドイツのテノール歌手、晩年は指揮者としても活躍
・ヤープ・シュレーダー---オランダのヴァイオリン奏者、エンシェント室内管弦楽団のコンマスとして活躍
・ピーター・ゼルキン---アメリカのピアニスト
・手塚幸紀--日本の指揮者、67年民音コンクーール第1位
・バリー・タックウェル---オーストラリアのホルン奏者、指揮者55-68ロンドン響主席として活躍
・アレクサンドル・ヴェルデニコフ---ロシアの指揮者、新型コロナによる合併症で死去
・イブリー・ギトリス---イスラエルのヴァイオリニスト、2011年の東日本大震災の時にも震災直後に来日して、仙台や石巻で慰問演奏を披露、別府アルゲリッチ音楽祭に客演多数
実はギトリスはまだこの12月24日に亡くなったばかりです。98歳ですから大往生と言ってもいいでしょう。まあ、新聞では全く報道はされていません。ただ、wikiだけは記事が更新されています。個性的な演奏をするヴァイオリニストでしたが、好きなアーティストの一人でした。
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
ヴァイオリン:イヴリー・ギトリス
指揮:ジャンルイジ・ジェルメッティ
管弦楽:NHK交響楽団
1994年4月20日 第1231回定期公演 NHKホール