スタートレック ディスカバリー | geezenstacの森

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スタートレック ディスカバリー

 

 

 今年の年末はテレビがとてつもなく面白く無くなっています、NHKからして、年末31日恒例のN響の第9コンサートが放送されません。いや、正確にはEテレで、「クラシック名演・名舞台2020」という特番の中に吸収されてしまっているので目立たないようになっています。それ以外はお笑い系のエンタメ番組だられで、これといった番組はないようで、期待はずれの年末年始になりそうです。そんなこともあり、家族で相談してネットフリックスに加入しました。

 

 まあ、妻としては「愛の不時着」が目的だったようですが、家族で3名まで登録できるということで、小生もその恩恵にあずかりました。で、検索してみると「スタートレック ディスカバリー」が独占配信されているではありませんか。

 

 2005年に終了した『スタートレック:エンタープライズ』以降12年ぶり、6作目のドラマシリーズであり、宇宙船を舞台としながら船長以外を主人公とする初のスタートレックシリーズです。大変好評なシリーズのようで、すでに第4シーズンまで製作されています。

 

 ソネクア・マーティン=グリーンが主演を務め、黒人女性が主演する初のシリーズでもあり、現代社会を反映する人物設定で、宇宙艦隊の提督は女性であり、さらには同性愛も肯定された内容になっており、単なるSFドラマとしてではなく、社会性もある内容になっています。時代設定は、第1作である『宇宙大作戦』の約10年前に時代が設定されており、2009年から始まった映画版シリーズのケルヴィン・タイムラインとは異なり、プライム・タイムライン(=テレビドラマシリーズおよび2002年以前の映画版シリーズの時間軸)に沿っています。そして、主人公のマイケル・バーナムは第1シリーズのスポックの義理の姉という設定になっているのも興味深いところです。

 

 登場するのはクロスフィールド級宇宙艦の「ディスカバリー」で、全長750.5メートル、リング状の円盤部と三角形の第2船体、金色の塗装が特徴です。300もの科学実験を同時に行える科学艦で、特に「活性マイセリウム胞子転移ドライブ」というトランスワープ技術の実験・運用を行っています。普通のスタートレックはワープ航法ですが、ここではワープと胞子転移ドライブが臨機応変に使い分けられています。小生なんか、昔のE・Hスミスの「スカイラーク」シリーズでのエーテルで空間を航行する方法と類似しているなぁと思ってしまいます。

 

 物語はテンポよく進み、この第1シリーズではバルカン人のサレクに育てられた地球人のマイケル・バーナムが、当初の階級は中佐で、U.S.S.シェンジョウNCC-1227の副長としてクリンゴントの戦争を引き起こしてしまうことで反逆罪に問われ、階級を剥奪された上で終身刑を宣告されるところから始まります。そして、囚人護送中にU.S.S.ディスカバリーのガブリエル・ロルカ船長に戦時徴用されて同船にシルバーの制服の科学士官として乗務することになり、クリンゴン帝国の惑星連邦侵攻を食い止めた功績を評価され、恩赦を受け中佐に復帰するまでが描かれます。

 

 ということで第1シリーズを視聴しましたが、これは久振りに面白いSFドラマになっています。年末年始はこのシリーズの視聴を楽しみに地上波とはおさらばの生活を楽しみたいと思っています。