「下呂温泉合掌村」で合掌造りを知る
合掌造りの集落で有名なのは「白川郷」と「五箇山」ですが、そのどちらもが景観を楽しむための観光施設です。1995年に五箇山(相倉地区、菅沼地区)と共に白川郷・五箇山の合掌造り集落として、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。
こちらは下呂市の直営の観光施設ということで、重要文化財「旧大戸家住宅」を中心に白川郷、五箇山から移築保存された合掌造り家屋10棟が点在し、飛騨地方の民具の展示などがされています。
建物内は自由に見学できます。この建物は最近かやの吹き替えをしたばかりのようで、その骨組みをじっくり観察することができます。
生活用品も展示されており、江戸時代から昭和に至る生活用品をつぶさに確認できます。
入口土間には「幸せのなで坊主」の置物も置いてあります。
書付け、書物も保存品が陳列されています。
この地方の雛人形は土人形です。同じ人形でも色合いが違うと雰囲気も異なります。
建物では実際に生活していませんから、当時の状態のまま保存管理されています。損は壊れたまま、さらに窓は隙間が空いている状態です。
2階は熱を通すために吹き抜けになっていて煤で燻られています。
これは木でできた幼児の立歩き用の歩行器です。こんなものもあったんですなぁ。
立て付けの悪い2階の窓からの景色
刀掛け
軒はこんな感じになっています。
竹原文学記念館は、故洞奥一郎氏(下呂市宮地出身)が一代限りと後継者を作らず一人で100体の人形を操って上演された文楽人形が展示されています。
皇太子妃が手に取った竹原人形
竹原氏自作の人形のかしら
ここからは旧大戸家住宅(重要文化財)です。
江戸末期の天保4年(1833年)から弘化3年(1846年)まで13年の歳月をかけて造営されたと、棟札に書かれている。釘やカスガイ類をまったく使わず、荒縄やネソなどで木材を固くしばり、組み立てられている。間口21m、奥行き12.3m、高さ13mと合掌造りでは最大級の規模を誇ります。
ここでは、実物大人形を使って当時の生活を再現しています。
出入り口付近の土産物屋では、お福さんのお出迎えもあります。
さて、今回の旅行では三寺社の御朱印をいただいてきました。しかし、そのどれもが書き置きであったのがちょっと残念です。でも、温泉寺は紅葉のしおり付きでした。