信州木曽福島の「朴葉巻」
妻の実家から今年も「朴葉巻」が届きました。信州木曽の特産品です。この季節限定で、5月から7月中旬までしか販売されていません。
大きな朴葉に。米の粉をこねた皮であんこを包み、それを朴(ほお)の葉でくるんで蒸し上げたお菓子です。木曽地方では古くから食材を包むのに使われてきた朴の葉。農業や林業で生計を立てていた木曽の人々は、昼食を畑や山でとるのに、携帯性が良く、殺菌効果で日持ちする朴の葉をよく利用してきました。葉の香りで、中の食べ物も一段と味わい深くなります。
柏の木が少なかったこの地域では、端午の節句にかしわ餅の代わりとして、昔からほう葉巻きが各家庭で作られ、月遅れ(旧暦)の端午の節句には、この山国ならではの味で、端午の節句をお祝いしてきました。
6枚の葉っぱを取らずに使うので、1房に6個のお餅をくるんだ葉っぱがぶら下がって、なんとも愛らしい形。朴の葉を使っているので全て自然素材。食べた後にビニールのゴミが出ないのも素敵ですね。
店によって味にも色々なパリエーションがあるようですが、我が家に届くのは粒あんの朴葉巻きです。保存料は一切使っていない昔ながらの自然食品ですから、日持ちは常温で3日、冷蔵で6日です。我が家は届いたその日に美味しくいただきました。