フロッピーディスクの復活でデータ救出
今回復活したフロッピーディスクドライブ
昨今の断捨離で、またひとつお宝が発見できました。PC黎明期の1990年代中期、多分ウィンドウズ登場前後と思われますが、データメデイアとしてはまだまだフロッピーディスクが健在でした。この当時、フロッピーの読み取り装置はパソコン本体に内蔵されていて大抵2機搭載されていました。その頃はもう5Inchドライブではなく3.5Inchで、最新機種はCDドライブが搭載されだした頃でしょう。
小生はこの自分は、プライベート利用では多分MS-DOSに見切りをつけ、マックに乗り換えています。それでも仕事はMS-DOS当時はPC98ベースのN88basicが主流でした。その後Windowsが発売されるとフロッピーはCDメディアに取って代わられていくのですが、この当時はZIPドライブやMOドライブなどが乱立していました。一般に普及していたのは3.5Inchフロッピーということでこのメディアを使うために外付けのドライブが少なからず発売されています。
フロッピーディスクドライブはWindowsではまだまだ標準の装備でしたが、Macはいち早くレガシーインターフェースは切り捨てられていきます。特に爆発的人気となった初代「iMac」はすでにCDドライブしか搭載していませんでした。そこでレガシー遺産を救済するために作られていたのがこのパナソニックから発売されていた「Super Drive」というものです。カタログスペック上は、対応機種はApple社製 iMac、iBook、Power Macintosh G3/G4で、OSはMac OS 8.1、8.5、8.5.1、8.6、9.0に対応していました。
しかし、開発していたのは米国コンパック社とイメーション社、OR Technologyと松下寿電子工業株式会社でした。詰まりは皆Windows陣営のメーカーです。しかも、当時の標準のSCSI企画のインターフェースではなくいち早くUSBを採用していました。ということで、今でも使用可能なのですなぁ。
ディスクとしては2HDと2DDのどちらにも対応し、USB1,1で作動します。表立ってはMac用と謳っていますが、2020年現在ではMacでは認識せず、Windowsパソコンのほうがこのドライブを認識してくれます。20年の月日を経てMac用からWindows用に進化していました。(^_^;)
読み出しができたフロッピーディスク
ちょうど保管してあったフロッピーディスクも一緒に見つかったので試しに読み込んでみました。こういう時は標準の書式というものはありがたいものです。Excel形式のファイルや標準テキストは難なく読み込みが可能です。
MSDOS、Windows95時代はMacには適当なワープロソフトが存在しなかったので、もっぱら「P1.exe」というPC98用のソフトを使っていました。教師が愛用していたソフトのようで、なかなか使い勝手が良かったのを覚えています。Windowsノートパソコンには「キングソフト」の「Office Suites」がバンドルされていますので、その書式で保存した書類を試していたら今回読み込むことができました。
これはありがたいことで、90年代前半に購入したCDのデータをそっくり救出できました。「P1.exe」のデータはほぼ標準テキストの書類で、一部書式が崩れるだけでした。これを読み込み、テキスト形式に変換してMacに転送し、今はMacでそのデータを加工しています。
読み出しできたデータ
このデータはCDの購入データを記録したものです。通し番号は9万からスタートしていますので、94年5月には2900枚以上のCDを所有していたことになります。5月5日にはタワーレコードの名古屋で、そして、翌週の14日にはハワイに旅行しレンタカーで、パール・ハーバーにあるパールリッジ・ショッピングセンターのすぐ南側にあったタワーレコードのアイエア店(ワイエアではありません)でCDを購入しています。スター・ウォーズは当時公開されていた3部作のボックスで、未発表の音源がおまけで付いていました。この他、アメリカソニーはQKシリーズという廉価盤を発売していて、それも購入しました。こんなシリーズは日本では発売されませんでした。