アルフレッド・ハウゼの「ラ・クンパルシータ」 | geezenstacの森

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アルフレッド・ハウゼの

「ラ・クンパルシータ」

 

曲目/

1.ラ・クンパルシータ

2.淡き光に

3.カミニート

4.アディオス・ムチャーチョス

 

演奏/アルフレッド・ハウゼ楽団

 

ポリドール KP−1003

 

 

 コンチネンタルタンゴと呼ばれるジャンルがあります。アルゼンチンのタンゴと比較すると、やわらかなリズムと甘い旋律をもつものが多く、アルフレッド・ハウゼ、リカルド・サントス、マランドなどの楽団の演奏が有名でした。リズムに関する特徴をひとつ挙げるとするならば「8分音符3つに、16分音符2つ」といった有名なリズムパターンがあり、これはコンチネンタル・タンゴ発祥のものであり、アルゼンチン・タンゴでこのようなパターンは採用されていないので、コンチネンタル・タンゴ(ヨーロピアン・タンゴ)の大きな特徴のひとつであるでしょう。そして、ストリングスが入るのもンチ年たるスタイルの特徴と言ってもいいでしょう。ですから、アルフレッド・ハウゼが人気が出たのでしょう。

 

 

 このアルバムのトップに収録されている「ラ・クンパルシータ」です。これはアルゼンチンタンゴの名曲です。多分ほとんどの人が聴いたことがあるのではないでしょうか。ハウゼ(1920~2005年)は元々ヴァイオリニストだっただけに、ストリングス主体の演奏を聴かせ、流麗で洗練されたものとなっています。

 

 

 1926年発表のタンゴで、フアン・デ・ディオス・フィリベルトの作曲になります。カミニートは「小径」という意味で、歯切れのいいスタッカートが特徴です。

 

 

 「淡き光に」はアルゼンチンの作曲家、エドガルト・ドナートの代表曲です。

 

 

 「アディオス・ムチャーチョス」は生粋のアルゼンチンタンゴですが、ここで演奏されるハウぜのスタイルはストリングスを効かせてコンチネンタルスタイルで流麗な演奏になっています。