ストコフスキーの「ウィーンの森の物語」
ヨハン・シュトラウス/
ウィーンの森の物語
ショパン/
華麗なる円舞曲
指揮/レオポルド・ストコフスキー
演奏/ヒズ・オーケストラ
ビクター ES-8514
ストコフスキーはやはりスター指揮者だったんでしょうなぁ。レコード時代はLPはもちろんシングル盤でもいろいろ発売されていました。これも、そういった中の一枚です。
この45回転盤は、片面に収録するために4分半に編曲された演奏です。まあ、はっきり言って原曲の面影はほとんどありません。ストコフスキーは好き放題をここでもやっています。
序奏部にはウィーンで撮影された映画「第3の男」のチターが登場しますし、ワルツ部になってもテンポは自在に変化させるなど随所にストコフスキー節が炸裂しています。この演奏を聴いていると、ストコフスキーの10本の指を使った華麗なる指揮姿が目に浮かびます。
純粋なクラシックファンからすれば目くじらを立てそうな演奏ですが、ショゥ生には許容範囲です。いや、ストコフスキーが好きだからこそ、レコード時代は彼の演奏されたものを求めてコツコツと集めたものです。
このレコードは上記2曲ですが、ビクターのESシリーズでは8002の番号で「美しき青きドナウ」と「ウィーンの森の物語」というカップリングで発売されていますから、改めて「ウィーンの森の物語」がリリースされたということは人気があったんでしょうなぁ。