ハーブ・アルパート 「ライズ」 | geezenstacの森

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ハーブ・アルパート 「ライズ」

 

曲目/

A1    1980 2:25

A2    Rise 7:37

A3    Behind The Rain 5:34

A4    Rotation 5:12

B1    Street Life 5:01

B2    Love Is 4:28

B3    Angelina 4:13

B4    Aranjuez (Mon Amour) 6:42

 

パーソルル/

Trumpet, Vocals, Flugelhorn – Herb Alpert

Bass – Abe Laboriel*, James Jamerson Jr.

Drums – Harvey Mason, Randy Badazz

Drums, Percussion – Steve Schaeffer

Electric Piano [Fender Rhodes Piano] – Mike Lang

Guitar – Carlos Rios (2), Chris Pinnick, Tim May

Marimba – Julius Wechter

Percussion – Manolo*

Percussion, Harpsichord [Tavia], Electronic Drums [Moog Drums], Performer [Insanities] – Randy Badazz

Piano [Acoustic] – Joe Sample

Piano [Acoustic], Electric Piano [Rhodes], Clavinet, Synthesizer – Andy Armer

 

録音/1979 A&M Recording Studios, Studio D, Hollywood, CA.

Producer – Herb Alpert, Randy Badazz

Producer [Associate] – Andy Armer

Remix [Re-mixed By] – Don Hahn

 

Pickwick International Inc. (GB) Ltd. SHM3165

 

 

 多分このジャケットのハーブ・アルパートの「ライズ」はあまり見かけたことがないでしょう。1985年に再発された時のものです。オリジナルはもちろんA&Mレコードですが、こちらはピックウィック・インターナショナルがライセンスのもと、イギリスで発売したものです。オリジナルジャケットは下記のものでした。

 

 

 最初このレコードを手にした時はあまりにもイメージが違うのでオムニバスアルバムと勘違いしたほどです。裏面には曲名しか印刷されていません。しかし、ゲテモノ好きですから迷わずゲットしました。

 

 

 レコードのレーベル名は「HALLMARK」になっていましたが、間違いなく「ライズ」でした。このレーベルは再発専用の廉価盤のレーベルです。アメリアッチスタイルの「ハーブ・アルパートとティファナブラス」は1969年解散し、70年台はアルパートも低迷していました。そんな中、折からのクロスオーバーブームに乗って放ったのがこの「ライズ」でした。

 

 A面の1曲目は、どことなく昔日のアメリアッチスタイルを彷彿とさせるサウンドで始まります。


 

 このアルバム1曲目の「1980」はボクシングの・ファンには,よくおなじみの曲ですね。1980年のモスクワオリンピックで,ボイコット問題がなければアメリカでの中継時に公式テーマとして使われる予定だった曲でもあります。また、ボクシングWBA/WBCジュニア・バンタム級元世界王者の渡辺二郎(当時大阪帝拳)の入場テーマ曲としても使われていました。

 

 一方の「ライズ」は1979年マツダ・サバンナRX-7CM曲に起用されたことでも知られています。

 

 

 さて、このアルバムの最後を飾るのは「アランフェス」です。もちろん原曲はロドリーゴの「アランフェス協奏曲」です。アップテンポのアレンジで、しっとりとした原曲とは違う賑やかなアレンジもまたありなんだなぁと納得した演奏でした。

 

 

 この後、ハーブ・アルパートはBeyond (1980)、Magic Man (1981)、Fandango (1982)と立て続けにヒットアルバムを連発します。当時、ジャズ系フュージョンにはまっていた小生は気に入ってチェックしていたものでした。