「改組 新 第6回日展東海展」 | geezenstacの森

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「改組 新 第6回日展東海展」

日 本 画

 

 愛知県芸術センター8階の愛知県美術館ギャラリーで開催されている「改組 新 第6回日展東海展」へ出かけてきました。訪れるのは3年ぶりです。一昨年は名古屋飛ばしで開催されず、昨年は叔父が出店を取りやめたので行く気がしなくてパスしていました。

 

 

 その間に日展もすっかり内容が変化していました。出かけてみてびっくりしたのはほとんどの作品が写真撮影OKとなっていたのです。また、会場入り口ではタブレットの貸し出しもあり、学生たちにとっては親しみやすいのではないでしょうか。

 

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 第1室のトップに叔父の作品が陳列されていました。「静寂」というタイトルです。信州の山深い曲がりくねった山道の脇の古木を描いているようです。大木の脇に二本の若木がひょろひょろとのびていますが、個人的には二人の息子を描いているような気がします。古木に寄り添うように伸びているのがいかにも作者の心情を表しているような気がしてなりません。

 

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スニオン岬 村井正之
 どう見てもギリシャのパルテノン神殿に見えますが、こんなタイトルになっていました。青の色使いがいいですねぇ。
 

流れる雲 荒木広訓

 

 小生は雲よりも船の方に目がいってしまい、「ノアの方舟」を連想しました。

 

しじま 國井たか子

 

朝の陽 古田喜代美

 緑も生えてまさに清々しい一日の始まりを感じます。

 

刻移る 宮田淑子

 植物の真上からの構図がいいですねぇ。右側だけに光が阿多つている様はまさに時の移り変わりを感じさせます。

 

源五郎がいた 天野澄子

トンボもいっぱい飛んでいますが、作者にはゲンゴロウの方が

いとおしいんでしょうなぁ。

 

郷 松本和子

 

春めく 古田つた代

 

 目につく作品はなぜか女性の作品の方が多いです。

 

悠久 上村恒行

 山梨県、北杜市の実相寺境内にある樹齢2000年の「山高神代桜」を描いています。モノトーンの画面が刻の長さを感じさせます。

 

過ぎ行く刻 宮原剛

 

月(慈光) 北斗一守

 青白い光に照らされる石段はやはり、月明かりなんでしょうなぁ。

 

INNOCENCE 亀山祐介

 

 INNOCENCEは無邪気、天真爛漫と行った意味ですが、この絵は手前の顔の奥にももう一つ顔がモノトーンで描かれています。そして、花のあたりに不気味な目がこちらを向いています。横向きの目と対ということも考えられ、何かこちらの心を見透かされているような錯覚に陥ります。
 
 日本画は好きですので続きます。今回は写真を撮りながらの鑑賞でしたから、殆ど3時間ほど集中しながら食い入るように観て回りました。
 
つづく