星条旗よ永遠なれ
曲目/
1.スーザ/「星条旗よ永遠なれ」
2.スーザ/忠誠行進曲
3.グールド/ヤンキー・ドウードル
4.アルフォード/コーネル・ボーギー
5.エメットーブラック/ディキシー
6.グールド/アメリカン・サリュート
指揮/アーサー・フィードラー
演奏/ボストン・ポップス管弦楽団
ビクター SCP-3552
音楽の目覚めは中学時代のマーチでした。そのど真ん中にあったのがこのフィードラー/ボストンポップスのレコードです。ここで取り上げているのは17cmLPですから、定価が450円ということは昭和40年代前半のはずです。自分で購入した記憶がないので父親が購入してくれたものでしょう。驚いたのはポップスでは4曲が普通ですが、このアルバムは6曲も収録されていることです。実によく聴きました、
このアルバムのタイトルにもなっている「星条旗よ永遠なれ」です。本来吹奏楽は弦楽合奏は入りませんが、フィードラーの演奏ではこれがオリジナルではないかという見事なアレンジで演奏されています。
同じスーザの「忠誠行進曲」です。原曲を大胆にしたアレンジで木管パートをうまく弦に置き換えています。同時期にマンシーニなんかも録音していますが、最初にスネアドラムのソロを入れたりしてちょっとやり過ぎな感じがしないでもありません。こんな演奏です。
さて、好みにアルバムに収録されている「ヤンキー・ドゥードゥル」と「ディキシー」はどちらかというとトラディショナルな作品です。
これらの曲は、当時はヒル・ボウエン楽団の演奏でもよく聴いていましたから、なじみがありましたが、こちらも純粋なマーチではありません。でも、アメリカではマーチングバンドがよく演奏していたんでしょうなぁ。
そして「アメリカン・サリュート」はモートン・グールドの作品で、「ジョニーは凱旋するとき」のメロディを使った佳曲です。ということで純粋な行進曲ではありません。当時はなんでこんな曲がと訝ったものですが、今聴いてみるとグールドの代表曲ですな。
さて、最後は「コーネル・ボーギー」です。降格となんだかわかりにくい曲ですが、「クワイ河マーチ」と書いた方がわかりやすいでしょう。つまりは映画音楽で、「戦場に架ける橋」で有名になった曲です。
この曲は映画では口笛でメロディが演奏されるのですが、フィードラーは多分ピッコロを複数使って口笛らしい音色を作っています。後に、ボストンポッフスがジョン・ウィリアムスで再録したときはここは口笛で演奏していたのが印象で残っています。