今年最後の演奏会は
椙山フィルハーモニーオーケストラ
第52回定期演奏会
曲目/
1.P.I.チャイコフスキー/ 2.Dショスタコーヴィチ/
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指揮:中村 暢宏 演奏:椙山フィルハーモニーオーケストラ
今年最後の演奏会です。小生の好きなショスタコーヴィチの交響曲第7番「レニングラード」ということで期待大で出でかけてみました。会場はいつもの愛知芸術劇場とコンサートホールです。
このオーケストラ系列の中学、高校の合同オーケストラです。すごいチャレンジをするオーケストラで、2015年には同じショスタコーヴィチの交響曲第12番を、2016年にはバルトークの管弦楽のための協奏曲を取り上げています。ただ、今までは忙しくて出かけていられないのが現状でした。で、満を持して休みを調整してコンサートに望みました。
コンサートは年末で一般も休みになったため、満員の聴衆が集まりました。ステージ後方も、バンダのスペースを除いて、お客さんが入っています。アマチュアのオーケストラでは殆ど皆無な事です。
ステージはハープも2台あり、その後方にはピアノも設置されています。殆どこの編成のまま前半のチャイコフスキーのバレエ組曲「くるみ割り人形」が演奏されました。演奏会用の編成ですから、ややテンポは遅く、ちょっとリズムに乗り切れていないところが散見されましたし、ホルンが9本も使われていますから音のバランスが崩れていた部分は仕方がないでしょう。
後半のショスタコーヴィッチの「レニングラード」はステージ後方も2階席に11人のバンダが陣取りました。こういう演奏も有りなんですなぁ。
第1楽章での戦争のテーマでは、小太鼓が大変です。何しろ同じリズムをずっと続けないといけないですからねぇ。途中で音が小さくなったり、リズムが怪しくなったりはしましたが、よく頑張っていました。
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ステージ上には、第一ヴァイオリンだけで8プルトあり、総勢で126人という大所帯です。そこから発せられるサウンドは豪快です。第一楽章の戦争のテーマのピークではトランペット9本、トロンボーン10本、ホルン11本にチューバを加えたホーンサウンドが炸裂します。
この曲はアメリカのプロパガンダに利用された側面もありますが、小生は5番よりも好きです。
第3楽章と第4楽章はアタッカで演奏されました。は こういうことが多いようです。第4楽章は主題提示の後、弦のピチカート奏法でアクセントを強調する場面がありますが。そのコントラバスの8本の威力はいものがありました。いゃあ、実演はいろ
新しい発見がありますなぁ。
コーダの部分の盛り上がりはちょいと迫力不足だったのは残念でしたが、今年最後にいいものを聴かせてくれました。来年は12月25日にコンサートが開かれるということで楽しみが増えました。
なを、こんな75分にも及ぶ演奏の後にもアンコールでエルガーの「威風堂々」が演奏されました。すばらしいヴァイタリティには感服します。今日は最近お気に入りのやるヤルヴィの「
レニングラード」を貼りつけておきます。