ポートシンフォニックアンサンブル
第18回定期演奏会
12月1日は名古屋港文化小劇場で開催された「ポートシンフォニックアンサンブル第18回定期演奏会」を聴きに出かけました。このブラスバンドを聴きに行くのは初めてです。
名古屋市の各区にある文化小劇場は、普通図書館に併設されているのですが、この港文化小劇場は単独で建てられています。ですから入口が直接エントランスのロビーにつながっています。
そして、ここでも開演前にウェルカムコンサートが開催されました。
フルート四重奏曲で、「サザエさん」と「ふるさと」の2曲が演奏されました。この写真の奥は入口です。さして、この日のプログラムは以下のようになっていました。
第一部はオーソドックスな吹奏楽の曲目が並びます。前奏曲にふさわしいファンファーレが鳴り響きます。 最初の曲は1970年度の吹奏楽コンクールの課題曲になったアルフレッド・リードの作品です。
2曲目は日本の神話を題材にした曲です。「斐伊川に渡るるクシナダ姫の涙」で、ヤマタノオロチ退治の神話のヒロイン、クシナダ姫にスポットを当てていて、最初のフルートのソロが主題を演奏し、古代の情景を次々と旋律が紡いでゆきクライマックスでスサノオの壮絶な戦いが描写されています。
吹奏楽版の「こうもり」は期待したのですが、有名な序曲の旋律は断片的にしか使われていないのでちょっと期待外れな編曲でした。
休憩後の第2部はグッチ砕けた調子で楽しい曲が並びました。最初は賑やかな東京スカイパラダイスの代表曲「Paradise Has No Border」で幕開けです。
どうも今回の選曲でクラシックの曲目はあまり共感できませんでした。ホルストの惑星もファンタジーとついているように、やたら同じ主題の繰り返しばかりで、曲としての盛り上がりがありませんでしたし、個人的にはよく知っている曲でしたからそれほど違和感はなかったのですが、ラストに演奏されたガーシュインの「ポーギーとベス」のメドレーもオペラをまともに聴いたことがない人ならサマータイム以外のメロディは耳にしたことがない人がほとんどではなかったでしょうか。
今回はオペラ作品が2曲とミュージカルが1曲セレクトされているプログラムでしたが、「白雪姫」はほとんどの人が知っているメロディが次々と出てきたので、これだけは楽しめました。
もう一つ、「ど演歌えきすぷれす」は天井のミラーボールがキラキラ周り、演出もバッチリでした。無法松の一生. 兄弟仁義. 涙の連絡船. 奥飛騨慕情. 天城越え. 与作. 北の蛍. 青い山脈. 旅の夜風. リンゴの唄. あの娘たずねて. 函館の女. いつでも夢を. 雪國. 津軽海峡冬景色. 氷雨. 雪のふるまちを. 霧の摩周湖という新旧取り混ぜた演歌から歌謡曲まで含んだメドレーでした。
第1部と2部ではステージ衣装も変わり、そういう部分での切り替えは良かったのですが、唯一ジャケットを着たままの指揮者は一人浮いていました。