同朋高等学校音楽科第20回合唱オーケストラ定期演奏会 | geezenstacの森

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同朋高等学校音楽科第20回

合唱オーケストラ定期演奏会

 

 4日は演奏会の案内ハガキが届いていましたので、「同朋高等学校音楽科第20回合唱オーケストラ定期演奏会」へ出かけてきました。プログラムは合唱とオーケストラ演奏の二部構成でした。

 

 

 圧巻は第1部の合唱、と言ってもミュージカルです。1960年代の雰囲気を伝える「ヘアスプレー」とオズの魔法使いの前史ともいうべき「ウィキッド」のナンバーが繰り広げられました。ただ、合唱という言葉が先についているように、全員で歌うという形式になっていました。ミュージカルですから、歌あり踊りありということで、とても華やかな舞台でした。

 

 素晴らしいミュージカルで、映画化された作品がこの12月に公開が予定されていたのですが、どうも2021年に大幅に延期になったようです。残念ですなぁ。

 

 本来なら後半のオーケストラがメインになるところなんでしょうが、今回のオーケストラ演奏は少々期待はずれでした。どうも弦楽セクションがアンバランスだったのが原因の一つでしょうか、ヴァイオリンが第1、第2合わせても10名しかいなく、ヴァイオリンパートの後ろにフルートが座ってヴァイオリンを補強しているという編成になっていました。

 

 選曲もそのために苦肉の選択か金環の活躍するシベリウスの「フィンランディア」が冒頭を飾っていました。これは好演だったのではないでしょうか。金管が良く鳴っていました。

 

 しかし、2曲目の「祝祭アンダンテ(Andante Festivo)は弦が主役なんですが、これがヴァイオリンの主旋律があまり聞こえてこず、なおかつフルートで補強されているという響きで、シベリウスを聴いているという感じがあまりしませんでした。

 

 最後のグリーグも、組曲からの抜粋での演奏でした。しかし、Peer Gyntといえば真っ先に思い浮かべる「朝」が演奏されないではないですか。これはアンコールのためにとってあるのかなぁと期待もしたのですがそれも裏切られ、アンコールは「山の魔王の宮殿にて」がもう一度演奏されるというものでした。入学年度によって人員構成が変わってしまうという状況があるのでしょうが、頑張ってほしいものです。