パリ凱旋・卒寿記念 与勇輝展
ー創作人形の軌跡ー
名古屋JR高島屋で14日から開催されている「与勇輝展」の初日に行ってきました。いつも通り、エレベーターで10階に降りると何事かと思う混雑でした。ちょうどこの日から10回催事場では「星のカービィ プププ☆トレイン EXTRA」や「夏のレディスファッションスペシャルバーゲン」なども同時開催されていて、入口もわからないほど行列ができていました。
この日は11時から本人のサイン回も開催されいましたからこれは大変だと思いそそくさと入場しましたが、会場内は比較的落ち着いていてゆっくりと鑑賞することができました。
展示室の最初に飾られていたのは「灰かぶり1970」と題された作品でした。童話「シンデレラ」で、継母の冷たい処遇に耐えている時代の主人公を表現したもので、与さんが、マネキン製造の会社に勤務していた頃のものです。初期には外国の童話を人形絵本にしたものが原点にあったようです。
これも代表作の一つ、「置屋のみね1985」です。日本の郷愁というシリーズの作品です。
同じシリーズの「夕餉のしたく」です。
「おやつ1995」
こちらも日本の郷愁シリーズの一作です。ここで登場するおやつの饅頭は会場のグッズコーナーで実際に売られていました。
こういうノスタルジックな世界、以前どこかで出会った印象があったのですが、絵画の世界でいうと「おおた慶文」の世界に通ずるものがあるような気がします。
椿峠の合戦1985
4つ菱は武田信玄の丈だけの家紋です。与勇輝氏の出身は神奈川県ですが、現在山梨県の河口湖畔に氏のミュージアムがあるということで、武田菱を用いたんでしょうかねぇ。
戯れ2015
跳んで跳んで2017
人形の制作材料も展示されていました。布の彫刻家と評される与さんの制作姿勢の一端に触れることができます。
たま2015
この展覧会のポスターのバックになっている作品です。
ファイト2015
最後の方のコーナーでサッカー少年を一堂に集めた集合陳列が圧巻でした。
ところさん2017
おいら!2017
展示の最後に所ジョージの人形とビートたけしの人形が展示されていました。この意外さにはビックリ、会場では与さんが所ジョージの世田谷ベースにでかけて行き、この人形を披露するビデオも流れていて、またビックリです。