バナナの消費金額日本一の名古屋 | geezenstacの森

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バナナの消費金額日本一の名古屋

 

 テレビを観ていたら、名古屋がバナナの消費金額が日本一だということを放送していました。こういうニュースはにわかには信じられません。ネットで検索してみました。なるほどトップ記事で名古屋が1位という記事があります。

 

 

 総務省の家計調査によると、2人以上の世帯で(2016年から2018年の平均)名古屋の人たちがバナナを1年間に購入している金額は、全国1位。バナナ1本を約150グラムに換算すると、1世帯あたり1年間に約147本ものバナナを買っているという計算になるそうです。統計の取り方によっても違ってくるようですが、我が家においてもバナナは切らしたことがなく、個人的にも毎日食べています。さらに、名古屋の文化として喫茶店のモーニングがありますが、このモーニングにもバナナが付いてくる店はたくさんあります。まあ、信じてもいい情報でしょう。

 

 

 で、ここで購入金額を指標としている理由は、名古屋人は安売りのバナナを食べているわけではないということなんです。日本に輸入されるバナナはその8割がフィリピン産のバナナです。で、そのフィリピンバナナのほとんどが「ジャイアント・キャベンディッシュ」という品種です。しっかりとした厚い皮をしていて日持ちがよく、果肉はなめらかでさっぱりとした甘さがあります。また、標高400~1000mの高原で栽培されたものは「高原栽培」と表示されて流通し、メーカーによっては「スウィーティオ」や「プレシャス」、「甘熟王」などのブランド名をつけて販売しています。「高原栽培」は、「フィリピンバナナ」と同じく、ミンダナオ島のダバオ市周辺と北部のブキドノン州の標高450m以上で栽培されているバナナです。標高が高くなると、気温の寒暖差が大きくなり、バナナに含まれるでんぷんの量が増え、糖度が高くコクのある濃厚な甘さのバナナになります。最近伸びているのはこの高原栽培のバナナなんですなぁ。もちろん我が家もこの品種です。

 

 

 そして、ほかのフルーツにはないバナナの特徴として、栄養素が豊富なこと以外に「熟度によって、期待できる健康効果が変わる」点が挙げられます。

 

 例えば、店頭に並んだばかりで、まだ軸や末端に青みの残る「青めバナナ」には、整腸効果が期待されます。これは、食物繊維と同様のはたらきのある“難消化性デンプン”が多く含まれるためです。難消化性デンプンは、バナナが熟すにつれて分解され、糖に変わります。そのため、バナナはだんだん甘くなっていきます。便秘で悩みがちなら、まだ熟しきっていない青めバナナのさっぱりした甘さを楽しむとよいでしょう。

 

 そして体が完熟した「黄色バナナ」には、とくに美容やアンチエイジングといった効果が期待できます。まあ、食べごろのバナナと言っていいでしょう。

 

 バナナがさらに熟していくにつれ、皮には“シュガースポット”と呼ばれる茶色い斑点がポツポツと現れ、徐々に広がって、全体が茶色くなってきます。この「茶色バナナ」に期待されるのは、免疫力向上効果と、胃かいようの抑制効果なんだそうです。この免疫力については、追熟したバナナを食べたマウスの血中で、免疫活性を高めるIL-12という物質が増えたという研究結果が発表されているほどです。

 

 茶色くなったバナナには、フルーツには珍しいリン脂質も含まれます。リン脂質の働きとしては、胃粘膜を保護して、胃かいようを抑制するというデータが出ているそうです。牛乳とバナナを混ぜると、胃粘膜保護効果が向上することもわかっているので、胃に悩みのある人は、茶色バナナをバナナシェイクにして飲むのがオススメです。

 

 また、バナナには、エネルギーに変わりやすい糖も、ゆっくり消化される糖も含まれているため、即効性と持続力の両方があり、オリンピックに出場するような第一線のアスリートも活用しているのは周知の事実です。テニスの選手もハーフタイムによくバナナを食べているシーンが映りますね。

 

 食べやすさや手頃さだけじゃなく、欲しい栄養や効果を狙って「青バナナ」「黄色バナナ」「茶色バナナ」を食べ分けるなど、少し意識するだけでもバナナの楽しみ方はいろいろありますね。