グレンミラー物語 | geezenstacの森

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グレンミラー物語

原題 THE GLENN MILLER STORY
製作年 1954年
製作国 アメリカ
配給 日本ユニヴァーサル映画会社
監督 アンソニー・マン
製作 アーロン・ローゼンバーグ
脚本 ヴァレンタイン・デイヴィース
撮影 ウィリアム・ダニエルズ
音楽監督 ジョセフ・ガーシェンソン
Glenn_Miller ジェームズ・スチュアート
Helen_Miller ジューン・アリソン
Chummy_McGregor ヘンリー・モーガン
Don_Haynes チャールズ・ドレイク
Polly_Haynes マリオン・ロス
Mr.Miller アーヴィング・ベーコン
Mrs.Miller キャスリーン・ロックハート
Si_Schribman ジョージ・トビアス

販売元: 株式会社 コスミック出版
発売日 2007/01/01

独自の音楽を見つけ、個性的なバンドの創設を夢見ていたトロンボーン奏者、グレン(ジェームズ・スチュワート)。思うようにならない現実に夢を諦めかけていたある日、彼のアレンジした曲が名門バンドのリーダー、ベン・ポラックの耳にとまり、グレンはバンドとともにツアーに出るようになる。そのツアー先で学生時代の友人ヘレン(ジューン・アリスン)に再会する。彼女は最愛の妻としてグレンの成功後も生涯彼を支え続けた。

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昔はこの手の映画は淀川長治さんの「日曜洋画劇場」でよく放映していたのですが、近年は「名画」と呼ばれるものが地上波で放送されなくなってとても寂しく思っています。まあ、NHKBSが頑張っていてくれますが、CMがないので、いつ放送されているのか余程の映画好きでないと見逃してしまいます。

ご存知ジェームス・スチュワートとジューン・アリスンの名作です。タイトルは昔から知っていましたが、じっくりと最初から最後まで鑑賞したのは多分初めてでしょう。クレジットもろくに見ていなかったので、途中でルイ・アームストロングが登場していたのにはびっくりです。例のあのだみ声が聴こえて思わずにっこりです。それにしてもこの手の映画は養子のよく似た俳優を見つけてくるものです。

自分の楽団を結成して第二次世界大戦で亡くなる(消息不明)までを描いたもので、全編グレン・ミラーサウンドが散りばめられていて最高に楽しめる作品です。まあ、成功物語の伝記映画ですからそれなりの演出はあるのでしょうが、冒頭のシーンが質入れしたトロンボーンを払い出すところから始まるのは意外でした。グレン・ミラーも下積み時代があったということでしょう。

グレン・ミラーの代表曲はレコードやCDで所有していますが、この映画はその曲の出来た背景まで描いていて中々見応えがあります。
主な演奏曲
ムーンライト・セレナーデ(Moonlight Serenade)
イン・ザ・ムード(In The Mood)
茶色の小瓶(Little Brown Jug)
真珠の首飾り(String of Pearls)
タキシード・ジャンクション(Tuxedo Junction)
ペンシルベニア6-5000(Pennsylvania 6-5000)
チャタヌーガ・チュー・チュー(Chattanooga Choo Choo) - 世界初のゴールドディスク授与曲
アメリカン・パトロール(American Patrol

が当時のオリジナルグレン・ミラーがくだんの演奏で収録されています。そんなことで、映画はカラーですが、演奏はモノラルになっています。アメリカン・パトロールなんかはちょっと違うなぁと思ったらミラーの編曲だったんですなぁ。

この映画では奥さんの存在も大きく、その結婚までの経緯もこれだけでいつポンの映画が出来てしまう程の面白さです。グレン・ミラーは今でも死因がはっきりしないとかで、諸説入り乱れていますが、この映画ではそこのところは曖昧にしたままです。