「石原裕次郎の軌跡」展 | geezenstacの森

geezenstacの森

音楽に映画たまに美術、そして読書三昧のブログです

「石原裕次郎の軌跡」展

イメージ 1

イメージ 2


 今日は名古屋三越栄店で開催中の「石原裕次郎の軌跡」展へ出かけてきました。多分、石原裕次郎をダイレクトに知っているのは小生ぐらいの年代まででしょうなぁ。会場は60歳以上の年代の人で埋まっていました。一昨年8月に閉館した北海道小樽市の「石原裕次郎記念館」で展示されていた裕次郎さんの愛用品や資料など1000点超がズラリ

 昨年の夏、石原良純氏の書いた「石原家の人々」を読んで、その中で石原裕次郎があちこちに登場していたのを思い出しました。何しろ、良純氏は甥っ子に当たるわけですから当然ですが、桁外れのハイソな生活が描かれています。一般庶民とはスケールが違います。こんな一節がありました。

{{{{「お前はハムサンドがいいよな」と僕を搾取する。二人の弟とは「お兄ちゃんが、おもちゃ取った」
「順番抜かした」、「いじめた」と取っ組み合いの喧嘩が絶えなかった。そんな我が家へ裕次郎叔父は、ファンファンとクラクション鳴らしてガルウイングのベンツに乗ってやって来た。}}}

 そう裕次郎の愛車は世界にたった一台しか現存しないメルセデスベンツ300SLガルウイングなんです。ただ、東京の巡回展では展示されていたのですが、ここ名古屋では展示されていませんでした。ちょっとがっかりです。こんな車です。

イメージ 3

 会場では代表作の映画の劇場予告ビデオがあちこちで流されていました。しかし、残念なのは主演した映画のサントラ盤がほぼ存在しないことです。日本映画は作り捨てで、残すということに軸足がなかったんでしょうなぁ。代表作の「黒部の太陽」は黛敏郎が、「太平洋一人ぼっち」では武満徹や芥川也寸志、「逃亡列車」は山本直純なんかが作曲していますが、ほとんど音源としては知られていないのではないでしょうか。

 名古屋での公開は21日までで、その後は岡山の天満屋での公開が決まっています。

イメージ 4