名古屋芸術大学トランペット専攻生による
第11回 スタ⭐︎コン

クリスマスも押し迫った20日、《最後のスタ⭐︎コン「STAR CONCERT」》に出かけてきました。仕事の休みの関係で咲くねかは出かけられなかったので、今年は楽しみにしていました。しかし、情報はコンサートに出かけた時にもらったチラシのみです。大学のHPの演奏会スケジュールにもこのコンサートの案内は載っていません。疑心暗鬼の中、出かけたというのが本当のところです。観客はそこそこ入っていましたが、もっと大学が全面的にPRしていたら多分満席になったのではと思ってしまいます。何しろ、チラシを見てもわかるように大学非常勤講師の宮本弦さんと坂本敦さんはお二人とも名フィルのトランペット奏者です。さらに、「最後のスタ⭐︎コン」と銘打たれているのは、教授の星順治氏の退任前の最後のコンサートということを表しています。そんなことで、今年は名古屋芸術大学の卒業生が一同に集い第合奏が組まれていました。
曲目は次のように組まれていました。

第1部は在学生によるアンサンブルの演奏、第2部が総勢46名の第オーケストラでの迫力のある演奏となっていました。
開幕はトランペット10本のアレンジによるJohn・ウィリアムズの「オリンピック・ファンファーレ」です。おなじみの1984年のロスアンジェルス・オリンピックのために作曲された作品ですな。ファンファーレの定番曲といってもいいでしょう。マイベストスリーの一つです。ちなみに他の2曲はヤナーチェックの「シンフォニエッタ」の第1楽章とコープランドの「市民のためのファンファーレ」です。
2曲目は発言山のハーゼス・スティーヴンスの「ソナタ」です。ここではその第1楽章だけが演奏されました。ピアノとトランペットのための作品でへん拍子で作曲されています。
3曲目からはおなじみの曲の編曲が並びました。星のカービィは1992年に発売されたニンテンドーのゲームボーイのソフトですが、長く愛されているキャラクターです。今の子供達でも十分知っているキャラクターでしょう。カービィのお面を付けて登場して子供たちを喜ばせていました。
さて、今回はほとに関係したタイトルの曲が並んでいます。これも星順治教授へのオマージュになっていたのです。
休憩時間にはロビーでミニコンサートも開催され、金管によるパッヒェルベルのカノンなどが演奏されていました。
後半は、「Trampet by Candlelight」で始まりましたが、邦題は「夕暮れのトランペット」です。星氏のソロをフューチャーした素晴らしい演奏でした。オリジナルは歌入りなのですが、トランペットだけの哀愁漂う演奏を聴くとこれもありだと思ってしまいます。
さてさて、スターウォーズからが大編成の演奏になりました。この演奏では左手奥にピアノも加えられていましたが、金管の音量がすざましい迫力だったのでピアノの音は聞き取れなかったのが残念です。さすが実力のあるOB揃いです。
そして、最後はホルストの「惑星」から第1曲の「火星」が演奏されました。冒頭から4分の5拍子の変拍子で始まりますが、最初はリズムにテューバが乗り遅れてしまい、指揮者がもう一度頭からやり直すというハプニングがありましたが、始まってしまえばあとは一気呵成に曲が盛り上がっていきます。ミスを取り返そうと、演奏者が必死に指揮棒に食らいついていき、それが素晴らしい熱気になり、大音響がホールに響きます。普通のオーケストラの演奏会でもこれだけ盛り上がる演奏はそうそう聴けるものではありません。
そして、アンコールはクリスマスメドレーでした。楽しい演出でサンタ帽をかぶったり、トナカイのツノを付けたりと楽しい演出で、諸人こぞりて、赤鼻のトナカイ、そしてジングルベルが演奏されました。
今回は叔父や叔母、それにお袋を連れての鑑賞でしたが、一様に素晴らしい演奏だったと口を揃えていました。いいクリスマスを迎えられそうです。