キルトフェスティバルNAGOYA
日時:5月17日(木)~21日(月)午前10時~午後7時30分(閉場:午後8時)
※最終日は午後4時30分まで(閉場:午後5時)
会場:ジェイアール名古屋タカシマヤ

日本手芸普及教会が主催する「第14回キルト日本展」の招待券を頂きましたので、出掛けてきました。最近はハワイアンキルトのキャシー中島さんだけでなく、伝説の歌手山口百恵(現在は三浦百恵さんですね)もキルトをやっているという事で密かなブームになっています。

行くにあたって、キルトを調べてみるとキルトにも色々種類があるんですなぁ。以下wikiの抜粋です。
○ヨーロピアンキルト
キルトはヨーロッパの寒冷地で発祥したといわれ、保温のために布地に綿をはさんだのが始まりといわれている。
十字軍の遠征に伴って、保温着としてヨーロッパ各地に広まり、上流階級の女性の手芸としてさまざまな技法が編み出された。その後、清教徒のアメリカ移民とともにアメリカに伝わった。
○アメリカンキルト
布地の有効利用のために、余った布や端布をつないで作ったのが始まりと言われている。当時は布の利用に主眼がおかれたため、モチーフなどの制作は行われなかった。
産業革命以降、くらしにゆとりがでるとキルトにも装飾性が求められるようになり、様々なモチーフが考案された。南北戦争の際に、モチーフを利用して暗号文を作成したという伝説が残っている。
1800年代半ばから、『キルティング・ビー』と呼ばれる、多人数で一枚のキルトを制作する会が催されるようになり、女性の主要な社交場となった。
1900年代に入り、女性の社会進出が一般化するとキルトは一時衰退するが、1970年にキルト研究家のジョナサン・ホルスタインがコレクションを公開すると、アートの一つとして再評価された。
○ボルチモアキルト(バルチモアキルト)
1840年代から1860年代にかけて、ボルチモアの女性たちが作ったアルバム・スタイルのキルトで、ボルチモア・アルバム・キルトとも呼ばれる。メソジスト会派の女性が献金を募る目的で製作したり、牧師への贈り物、結婚のお祝いとして作られたものが多い。華やかな花のアップリケや風景を写実的に表した模様が特徴。現在では、その手法を真似て作るものをボルティモアキルトと呼ぶ場合がある。
○アーミッシュキルト
アーミッシュが作ったパッチワークキルト。無地の布を使った幾何学模様が特徴。
○ハワイアンキルト
1820年代にイギリス人宣教師によって伝えられたパッチワークキルトが独自に発展したもの。大判の一枚布を8つに折り畳んでカットするため、左右対称のモチーフができる。ハワイでは、ハギレを利用する習慣がなかったため、大判の布をあえて細かく裁断して使用したといわれている。パイナップルや花などのモチーフが特徴。
○ジャパニーズキルト
刺し子を『日本のキルト』と呼ぶ場合もあるが、通常はキルトに含めず、日本的な感性で配色されたキルトや、和の素材を使用して作ったキルトを『ジャパニーズキルト』と呼ぶ場合が多い。
1975年に資生堂の主催で開催されたキルト展において、ジョナサン・ホルスタインのコレクションが公開されたことから徐々に『キルター』と呼ばれる愛好家が増え、アメリカに次いでキルトが盛んになった。
当初はパッチワークキルトが主流だったが、トラプントやスラッシュキルト、クレージーキルトなどさまざまな技法を取り入れ、発展している。 しかし、日本においてキルトは趣味の範囲にあり、生活に根ざしたものとはなっていない。
○アイランドキルト(カオハガン)
フィリピンのカオハガン島で作られたキルト。自由な配色と南国的な明るいデザインが特徴。1990年にカオハガン島を購入した崎山克彦夫妻が、現地の住民に伝えたキルトが元になっている。島の観光資源として注目されており、日本から招かれたキルト作家が技術指導にあたっている。 引用終わり
毎年開催されている「日展」で工芸として一部目に触れる事がありますから全く知らない事はないのですが、単独のキルト展では様々な技法を使ったキルトを見る事が出来ました。
日本の工芸品としてのキルトはかなりのレペルにあるという事が分かります。

トラディショナル部門でグランプリ&文部科学大臣賞に輝いた作品です。入り口正面に飾られていて、嫌が上にも目を惹きます。ブルーと白のコントラストが見事です。

金賞受賞作品

東京都知事賞に輝いた作品です。

こちらはコンテンポラリー部門で文部化学大臣賞の作品です。会場はトラディショナル部門の作品が先に展示されていて、コンテンポラリー部門は会場中央辺りからはじまります。

「緑の湿原」 紙谷百合子(奈良県)
コンテンポラリーの金賞受賞作です。ひもが生地からはみ出して垂れ下がっています。会場には真ん中に穴があいていたり、まちの部分が変形していたりと何でもありです。
「ダンシング」 木下美津子(群馬県)創設者賞 存余泙亮?涅酩覆任發ι曚パッチワークではなく立体的に盛り上がっています。流石コンテンポラリーです。
見ていて興味を引いたのはコンテンポラリーはまさに工芸品だという認識です。絵画でいえば抽象画の世界ですね。このキルト展は月曜日まで開催されています。