

ラ・ジャポネーズ モネ ボストン美術館
モネの妻賀モデルの日本趣味を描いた代表作です。

モネと並んで陳列されていました。ホイッスラーは印象主義時代に活躍したアメリカ出身の画家です。これは日本趣味的要素が強く示された代表的な作例のひとつで、女流画家マリー・スティルマンの姉であるクリスティーヌ・スパルタリをモデルに日本の伝統的な着物を着た姿を描いた肖像画的な全身女性像作品です。モネとの対比で派手さはありませんが、落ち着いた雰囲気の中に、日本伝統の花々が描かれた団扇、背後の屏風、床に敷かれる東洋的な茣蓙、スパルタリの背後に置かれる陶磁器などが細かく配置されています。モネはよくが衆で見枯れますが、こちらは初体験でもあり、暫し魅入ってしまいました。










この絵画は1945年兵庫県芦屋市での空襲で焼失したもので、ここでしか見る事が出来ません。


オーヴェールの教会 ゴッホ オルセー美術館
ゴッホの作品は思ったほど多くはありませんでした。これは、今年鑑賞した「ゴッホとゴーギャン展」が素晴らしかったので少々落胆した部分もあります。しかし、せめて「アルルの跳ね橋」や「夜のカフェ」ぐらいはあってもいいのになぁ、というのが個人的感想です。

オフィーリア ミレイ テート・ギャラリー、ロンドン
これも初めてであった絵です。ジョン・エヴァレット・ミレイは19世紀イギリスで活躍した画家で「オフィーリア」は代表作(というか傑作)です。「オフィーリア」はシェークスピアの「ハムレット」に登場する人物で、恋人ハムレットに父を過って殺害され、精神を病んで小川に落ちて死にゆくという悲劇の場面です。背景の草花も植物図鑑のように丁寧に描き込まれていました。パンジー、芥子、ひなぎく、わすれな草、ヒヤシンス、などが描かれています。

子供と人形 ルソー ヴィンタートゥール美術館、スイス
この作品も名画の怪に含まれる一枚で、どこか不気味です。子供とはいえ大人の人形を手玉に取っているのですから・・・

蛇使い ルソー オルセー美術館

接吻 クリムト

エデンの園 リヴィエール ギルド・ホール・アート・ギャラリー、ロンドン

死と乙女 シーレ オーストリア美術館、ウィーン

皇帝ナポレオン一世と皇后ジョゼフィーヌの戴冠 ダヴィッド ルーブル美術館
写真にしてしまうと大きさが解りませんが、何とこの絵は6.21 m × 9.79 mの大きさがあります。圧倒的迫力です。

メデュース号の筏 ジェリコー ルーブル美術館
この作品も上のダヴィッドの作品と同じ部屋に飾られています。

休日 ティソ テート・ギャラリー

メッカへの巡礼 ペリー オルセー美術館

アルプス三部作より「生成」 セガンテーニ セガンティーニ美術館、サン・モリッツ

ストーブで暖まる骸骨 アンソール
アンソールは骸骨に対する偏愛の作家で、執拗に骸骨を画いています。まるで普通の人間には関心がないかのように、彼は骸骨を愛し、その様々な生態をキャンバス上に画き続けています。アンソールの骸骨は、もちろん、死を象徴しているのだけれど、しかし、彼らは普通の人間のように喜怒哀楽を持ち、この絵のように、暖を取るために暖炉の周りに集まってくると言う人間くささを持っています。これも名画の怪の一枚です。

彼女 モッサ ニース市立美術館、ニース