晩秋の京都、奈良 その2 | geezenstacの森

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晩秋の京都、奈良 その2

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 こちらも間が空いてしまいましたが、大徳寺の後は近い事もあり、「金閣寺」へ行きました。

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受付横にある「無字の経」
 咲花の露のみづけさ
 鳴く鳥の聲(声)のさやけさ
 雲閑に水藍をたたふ
 誰が説きし無字の眞言
 山清くそめなす木立
 谷深くたまちる流れ
 風そよぎ月すみ渡る
 ひとりよむ無字の眞言」

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京都観光のメッカの一つである金閣寺は足利三代将軍義満が応永4年(1397)に贅を尽くして建てた別荘を後に寺院としたものです。金閣があまりにも有名なため俗に金閣寺と呼ばれていますが、正しくは鹿苑寺(ろくおんじ)で臨済宗相国寺(しょうこくじ)派の山外塔頭(たっちゅう)寺院です。

 境内には国の特別史跡及び特別名勝に指定されている池泉(ちせん)回遊式庭園が広がります。鏡湖池(きょうこち)に浮かぶ三層から成る金閣は禅宗仏殿造り、武家造り、寝殿造りの三つの要素を取り入れて建てられていて、三層のうちの上二層は漆塗の上に金箔が張られています。全体に金箔が張られているわけではないんですなぁ。まあ、この方が池に映えるそうで、ちゃんと計算されているようです。

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方丈
 方丈は金閣寺の本堂にあたり、仏間に本尊・聖観世音菩薩坐像、夢窓国師像、足利義満像、文雅慶彦(ぶんがけいげん)像等が安置されています。江戸時代の建造になります

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方丈の庭に咲く「陸舟の松」

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金閣の西側から池に突き出している漱清です。下層の縁と繋がり、西側と北側には腰掛けが付いており、床下は舟泊にもなっています。

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鏡湖池の眺め

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義満が茶の水に使用したと伝わり、今でも清水が湧き出ている「銀河泉です。

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2,3mの滝を一段落としにしてあり、その前には傾いた鯉魚石(りぎょせき)が置かれ、登龍門(龍門の滝を鯉が登り切ると龍に変身したという中国の故事)に因んでいる「龍門の滝」です。

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 境内の各地で紅葉が色づいていました。

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坂道の上の展望所からの金閣の眺め

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龍門の滝を越え、坂道を上ったところにある池、「安民沢」です。

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 茅葺き屋根の茶室「夕佳亭(せっかてい)」です。江戸時代の茶道家・金森宗和に造らせたという茶室です。