晩秋の京都、奈良 その2

こちらも間が空いてしまいましたが、大徳寺の後は近い事もあり、「金閣寺」へ行きました。


咲花の露のみづけさ
鳴く鳥の聲(声)のさやけさ
雲閑に水藍をたたふ
誰が説きし無字の眞言
山清くそめなす木立
谷深くたまちる流れ
風そよぎ月すみ渡る
ひとりよむ無字の眞言」

境内には国の特別史跡及び特別名勝に指定されている池泉(ちせん)回遊式庭園が広がります。鏡湖池(きょうこち)に浮かぶ三層から成る金閣は禅宗仏殿造り、武家造り、寝殿造りの三つの要素を取り入れて建てられていて、三層のうちの上二層は漆塗の上に金箔が張られています。全体に金箔が張られているわけではないんですなぁ。まあ、この方が池に映えるそうで、ちゃんと計算されているようです。


方丈は金閣寺の本堂にあたり、仏間に本尊・聖観世音菩薩坐像、夢窓国師像、足利義満像、文雅慶彦(ぶんがけいげん)像等が安置されています。江戸時代の建造になります。





鏡湖池の眺め


義満が茶の水に使用したと伝わり、今でも清水が湧き出ている「銀河泉です。

2,3mの滝を一段落としにしてあり、その前には傾いた鯉魚石(りぎょせき)が置かれ、登龍門(龍門の滝を鯉が登り切ると龍に変身したという中国の故事)に因んでいる「龍門の滝」です。



坂道の上の展望所からの金閣の眺め


茅葺き屋根の茶室「夕佳亭(せっかてい)」です。江戸時代の茶道家・金森宗和に造らせたという茶室です。