今回は落ちこぼれ盤を集めてみました。「セラフィム」はEMIの膨大なレパートリーをラインナップしていましたが、こちらもドル箱のカラヤンは投入していませんでした。と、言いたいところですが、写真のようにあったんですねぇ。1000円盤ではありませんが、「カラヤン1500シリーズ」で発売されました。
これ一応ステレオ録音なんですが、聴く限りほぼモノラルです。
日本コロンビアは、1970年代後半になってようやく正規のレーベル表示をするようになりました。これは1970年に録音されたものなのですが、ザンデルリンクが西側のレーベルに録音した珍しいものなので購入したものです。
ヴォックスは組物を「VOXBOX」というレーベルで発売されていました。これはそのシリーズの一枚です。日本では一部がバラ発売されただけです。1974-76年の録音なんですが、これもオリジナルはQS4チャンネルで録音されていたんですなあ。
こちらは、通常の「VOXBOX」です。指揮者のルイ・ド・フロメントはドビュッシーの管弦楽全集をこのヴォックスに録音していました。これも国内盤は一部しか発売されていません。
日本では1970年代のレコード時代のウエストミンスターは廉価盤のイメージでした。しかし本家のアメリカではレギュラー価格で発売されていました。廉価盤としては、「ウエストミンスター・ゴールド」がありました。ここではスタインバーグが手兵のピッツバーグ交響楽団を指揮してのミュージカルナンバーです。日本では出ていないと思います。
「シェフィールド・ラボ」はダイレクトカッティング・レコードのレーベルで、アナログレコードの末期に仇花のように登場したレコード会社です。名前の通り、テープに録音せず直接ラッカー盤に記録するという録音方法ですから、テープヒスとは無縁です。そのくせダイナミックレンジは広いので究極のハイファイ録音を実現していました。
こういう性格のレコードデシタカラプレス出来たのはせいぜい3000枚ほどでしょう。演奏もラインスドルフお得意のプロコフィエフですから申し分ありません。個人的にはバーゲンで購入したのでここで取り上げました。正規で買えば5000円近くしたはずです。
ノンサッチは度々とりあげていますが、全体のイメージ的にはバロックやマイナーな作品を取り上げるレーベルというイメージです。しかし、これは北欧の現代作曲家の作品です。それだけでも珍しいのですが、ここでの指揮者がシクステン・エールリンクというのにビックリしたものです。NHKFMの海外の演奏会を取り上げた番組で、学生時代頻繁に聴いた名前です。今回レコード棚を整理していて、こんなもなのを買っていたのかと驚いたものです。