16日の土曜日は天気予報では雨が心配されましたが、朝方あがってくれたので予定通り、名古屋芸術大学で開催された「サクソフォーン・コンサート」へ出掛けて来ました。
開場は13時30分からでしたが、その時間には開場に先立って1階のホール入り口でプレコンサートも開催されました。4本のサクソフォーンによる演奏で、ホルストの「木星」、ディズニーの「イッツ・ア・スモール・ワールド」、カーペンターズの「イエスタディ・ワンス・モア」の3曲が演奏されました。ホール入り口は満員の盛況で、演奏者もびっくりしていました。

この名古屋芸術大学でのコンサートは無料で、整理券も必要ありません。ホールはほとんど地元の人で年配者が多いのが特徴です。まあ、気心が知れている常連さんも多いのかほぼ満席のホールは和やかな雰囲気で開演を待ちます。
第1部はソロとアンサンブルによる演奏でした。
曲目
1.シバの女王の入場/ヘンデル
2.ソティスの光/A.クエイト
3.タンゴ物語/A.ピアソラ
4.ベルガマスク組曲よりプレリュード/ドビュッシー
5.ファンタジー/J.ドゥメルスマン
6.エターナル・ストーリー/山下康介
7.フリッソン/J.ノレ
8.グリムの古城/高橋宏樹
曲目
1.シバの女王の入場/ヘンデル
2.ソティスの光/A.クエイト
3.タンゴ物語/A.ピアソラ
4.ベルガマスク組曲よりプレリュード/ドビュッシー
5.ファンタジー/J.ドゥメルスマン
6.エターナル・ストーリー/山下康介
7.フリッソン/J.ノレ
8.グリムの古城/高橋宏樹
第2部
9.オペラ「カルメン」より/ビゼー
10.NHK大河ドラマ「花燃ゆ」メインテーマ/川井憲次
11.歌劇「魔笛」序曲/モーツァルト
12.フラッシング・ウィンズ/ヴァンデル・ロースト
13.トランペット吹きの休日/ルロイ・アンダーソン
14.パイレーツ・オブ・カリビアン
9.オペラ「カルメン」より/ビゼー
10.NHK大河ドラマ「花燃ゆ」メインテーマ/川井憲次
11.歌劇「魔笛」序曲/モーツァルト
12.フラッシング・ウィンズ/ヴァンデル・ロースト
13.トランペット吹きの休日/ルロイ・アンダーソン
14.パイレーツ・オブ・カリビアン
アンコール
エル・クンバン・チェロ
ふるさと
エル・クンバン・チェロ
ふるさと
というプログラムでした。まあ、第1部は学生の発表の場というプログラムでしょうか。さすがこの時期、まだ1年生はソロは無理なようでした。しかし、それぞれよく練習したようで中々立派な演奏でした。それにしても、サクソフォーンだけでこれだけのプログラムが組めるのですから大したものです。第2部で楽器の説明がありましたが、サクソフォーンの仲間は全部で8種類あり、上はソプラニッシモ、ソブラニーノ、ソプラノ、アルト、テナー、バリトン、バス、コントラバス、サブコントラバスという種類があるんですなぁ。帯域をすべてカバーしているんじゃないでしょうか。そんなことで、この演奏会でも後半の部ではオーケストラのすべてのパートをサックスで演奏するプログラムが組まれています。コンサートでは、ソプラニッシモとサブコントラバスを除いた6種のサックスで演奏されました。
後半のプログラムでの注目はヤン・ヴァンデル・ローストの「フラッシング・ウィンズ」でしょうか。吹奏楽の世界では広く知られている曲ですが、クラシックのオーケストラコンサートでは先ず名前の挙がらない作曲家でしょう。壮大なファンファーレで始まるこれぞ吹奏楽という感じの曲です。今回の曲目の中ではやはり一番この編成に合っている曲目でした。曲自体はこんな感じの曲です。
学生の手作りのコンサートと言う事で、第2部の第1曲となった「カルメン」の音楽は音楽パロディという趣きの演出の加わった演奏で、曲の途中でステージから降りて客席の間を演奏して回ると言う趣向も取り入れられていて、多分子供たちも多いに楽しんだのではないでしょうか。
圧巻は教授陣三人のソロによる「トランペット吹きの休日」でした。その名の通りトランペットのソロが活躍する曲で本来はその指向性から観客席にストレートに響く音色がソプラニーノ・サクソフォーンで演奏されるため直接音は観客席には届きません。そのためやや控えめな音量で耳に届くのですが、トランペットのつんざくような刺さる音は無く間接音的な響きとなり、オーケストラに溶け込んだ響きで非常に聴きやすいバランスでした。

アンコールは2曲演奏され、これは定番のようですがエル・クンバン・チェロと童謡の「ふるさと」が演奏されました。下は過年に演奏されたものです。
ところで、待ち時間にホールの掲示板を見ていたのですが、結構日本のあちこちのオーケストラで団員を募集している事が分りました。現在募集しているのは、
日本フィルハーモニー ヴィオラ、クラリネット
札幌交響楽団 ティンパニ、ヴィオラ
東京交響楽団 コントラバス
京都市交響楽団 ホルン
札幌交響楽団 ティンパニ、ヴィオラ
東京交響楽団 コントラバス
京都市交響楽団 ホルン
等々です。傾向から見るとヴィオラ奏者の需要が高いようですね。中には関西フィルがステージマネージャーを募集している張り紙もありました。高卒以上で45歳ぐらいまでが応募対象です。応募資格・求めるスキル等は音楽、オーケストラに関する基礎知識必須はもちろんですが、パソコンが使え土日祝日の出勤、早朝・夜間の変則勤務が可能な人というのはこの業界では常識でしょうなぁ。自分がもう少し若かったら、チャレンジしたかも・・・・(^▽^
