水道給水開始100周年・水の歴史探訪、特別公開コース | geezenstacの森

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水道給水開始100周年・水の歴史探訪、特別公開コース

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  スタートの行列ー地下鉄ナゴヤドーム前矢田駅 

 「なごやの水道」は、大正3年9月1日に鍋屋上野浄水場から給水を開始して、今年で100年になります。そういうこともあって、10月26日の名古屋市交通局の「駅ちかウォーキング」は「水道給水開始100周年・水の歴史探訪、特別公開コース」という内容で開催されました。コースは下記のようになっていました。

 さて、この12日は清洲市では、「清洲城信長まつり(従来の清洲城ふるさとまつり)」が開催されていました。そんなこともあり、ウォーキング参加者はいつにも増して多かった様な気がします。コースはこんなものでした。

ナゴヤドーム前矢田駅~鍋屋上野浄水場(特別公開)~天満緑道~上野天満宮~水の歴史資料館~東山給水塔(特別公開)~覚王山日泰寺~★揚輝荘(聴松閣のみ有料)~城山八幡宮~本山駅

 ここ数年100周年記念行事が続いていて、昨年も鍋屋上野浄水場がコースに組まれていて、参加者は4.320人にも上っていました。そんなこともあり、今年も参加者が多いだろうなぁと思っていましたが、案の定スタート地点は大行列が出来ていました。

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  名古屋ドーム  
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  晴明神社

 今回のコースは本来は駅から東に向かうのですが、ちょいと名古屋ドームの北側にある東図書館に用事があったので、南下するコースでナゴヤドームの南を回り鍋屋上野浄水場の西口に回るルートをとりました。そう、このルート上には安倍晴明を祀る晴明神社があるんですなぁ。以前訪れた時は、ウォーキングの非とでごった返していたのですが、この日は人っ子一人いませんでした。そんなことで一人だけゆっくりと参拝です。

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  鍋屋上野浄水場
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  浄水場パノラマ

 回り込んで浄水場西の交差点をわたり合流です。名古屋市の最初の浄水場ということで学校で教えられていましたから名前だけは知っていましたし、当時は我が家の水もここから供給されていました。近年では耐震化工事とろ過池の改修工事が行われていて、昨年の12月に完成したばかりです。今回もその濾過池をパノラマで撮影してみました。

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  名古屋の名水

 何時もは参加コース図に連番がふってあって、ゴール会場で当選番号と一致すると記念品がもらえたのですが、今回はそれがありません。しかし、この鍋屋上野浄水場で名古屋市のおいしい水500mlがが全員に貰えました。

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  旧第1ポンプ場
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  旧第1ポンプ場内部
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  ポンプ

 992年(平成4年)まで稼働していた旧第1ポンプ場が内部公開されていました。鍋屋上野浄水場が給水を開始した1914年9月当初から運用された送水ポンプ所で、イギリス製のレンガを用いてヨーロッパ古典期の様式にバロック様式を組み合わせて造られているなかなかしっかりた建物で、2012年(平成24年)には名古屋市指定文化財となっています。天上クレーンだけはさすがに取り外されていますが、内部のポンプはすぐにも稼働出来ると思われるほどきちんと展示されています。

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  天満緑道
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  上野天満宮
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  Y字管

 谷口の交差天馬東の陸橋を渡るとそこからは天満緑道が整備されていました。この緑道の下は鍋屋上野浄水場で作られた水を東山配水場へ送る送水管が埋設されています。そういうこともあり、水道に関する色々なものが展示されています。「Y字管」もその一つでさすがメインの配水管だと感じさせる大きさです。そして、途中には学問の神様の菅原道真を祀る「上野天満宮」があります。七五三が近いという事もあってそのお参りにきている家族もちらほら見受けられました。

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   水の歴史資料館
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   江戸時代名古屋の水道

 「水の歴史資料館」は名前だけは知っていましたがこんな所にあるとは知りませんでした。千種区にあった上下水道局の旧東山管理事務所(行政改革の一環として管理事務所が統廃合され2010年に閉所)の跡地を利用して建てられました。江戸東京博物館には江戸時代の水道の様子が展示されたコーナーがあったのですが、それに匹敵するものが名古屋もやっとかん瀬下幹事です。ここでは、今から400年ほど前、尾張藩の時代に、庄内川の水をお城の堀に導水し(御用水)、当時はそのお堀の水を、地下水の少ない市西部へ水を引いていました。「幅下水道」といわれ、そのとき使われた木樋(遺跡発掘された木製の樋)が展示されています。なかなか勉強になる施設です。

 名古屋市内の下水管は、汚水と雨水を一緒に流す「合流管」がほとんどだといいます。歴史的には、1894年当初、汚水と雨水を分ける「分流管」の計画がありましたが、急激に発展膨張し続ける名古屋市では、1909年に「合流管」方式に計画を変更していったということです。

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  東山給水塔
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  日泰寺
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  揚輝荘
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  茶室

 この「水の歴史資料館」から日泰寺側の南に苔むした「東山給水塔」があります。建物の側にはガス燈なんかもありなかなか風情があります。今回は塔の展望室まで登れたのですが40分待ちということで諦めました。日泰寺、揚輝荘は相変わらず多くの観光客が訪れて賑わっています。この日は秋の国際交流会が開かれていて、往時の迎賓館、社交場として華やぎ、アジアの留学生が寄宿していた揚輝荘の本来の目的と合致したイベントが開催されていました。

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  城山八幡宮
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  桃取石

 最後は覚王山から本山へ向かいます。最後に「城山八幡宮」がありました。ここは織田信長の父の織田信秀が築城した末森城址に鎮座する神社で、名古屋では「恋の三社巡り」のの一社として知られています。それを象徴するかのような「桃取石」が本殿の西にあり、奥の青い石から手前の赤い石まで目隠しで目標まで辿り着けると恋が成就するといわれています。

 今回は6.9キロと約1時間45分のコースでしたが、小生みたいに色々と寄り道をしていると、9時半にスタートした割にはゴールへは13時半頃に到着とかなりの時間を要しました。で、14時30分までにゴールしろとはご老人が多い中ちょいと無理があろうというものです。これでは特典なんか用意しても利用出来ないという事になってしまいます。もう少しゴール時間に余裕を持たせて欲しいものです。