東山植物園の温室の花-1 | geezenstacの森

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東山植物園の温室の花-1

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  吉祥冠 
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 東山植物園で、一番この時期たくさんの種類の花が咲いているのは温室でしょう。ただ今は温室前館のガラスの温室は閉鎖されているので、一部展示位置が変わっています。平成25年2月15日から閉館し、平成30年度まで保存修理工事を行い、 平成31年度に開館予定です。 それに伴い入り口が変更になっています。今回は喜多川の入り口から入試ー漢です。すると目の前に巨大なサボテンが出現します。「吉祥冠」という和名を持つリュウゼツラン科のアガベというサボテンです。丁度開花していました。アガベ属は一回結実生植物といい、花は一生に一度しか咲きません。20~30年に一度です。そして一度の開花でこの株は枯れるというのです。茎の長さは4メートルくらいはあり、温室の天井まで届きそうな勢いです。生物のたくましさを感じさせる植物です。

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  金鯱

 名古屋を代表するようなサボテンです。高さは最大で1m以上に達し、寿命は最長で30年程度と推測されています。見事なタマサボテンですが、絶滅危惧種だそうです。
 
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   リュエリア・ロセア
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 リュエリア・グラエキザンス
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  リュエリア・グラエキザンス・アルビフロラ

 温室にはリュエリア属の花がたくさん咲いています。ブラジルなどアメリカ大陸の熱帯を中心に150種が分布します。その中でも強健で葉や花の美しいものが鉢花や観葉植物として流通しており、植物園の温室でもよく見かけることができます。紫系の花が多いのですが、グランエキザンスは赤、そのあるビフロラは白い花を付けます。

  
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  ヘリコニア・ロストラータ
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  ヘリコニア・ベジッタコルム
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  ヘリコニア・イエローバード・バラダイス
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  ヘリコニア・ペンドゥーラ

 芭蕉科ヘリコニア属の花たちです。ヘリコニアは熱帯アメリカ原産の樹木です。150種ぐらいの多くの仲間があるのですが、花が美しい種類と葉の美しいものがあります。代表的なのは「ヘリコニア・ロストラータ」でしょうか。一つ一つの花が一見「カニ爪」のように見えます。苞は鮮やかな朱色で先が黄色をしています。花径5~6cmの黄色い花が咲きますが苞ほどの魅力はありません。この「ヘリコニア・ロストラータ」は別名「ハンギング・ロストラータ」といわれるようにぶら下がって咲くタイプですが、その他は極楽蝶花のように苞は立ち上がって咲くタイプで切り花として良く利用されるそうです。

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  パビルス

 「パピルス」という名前は古代エジプト朝時代を勉強すると出てくる植物ですが、なかなか目にする機会はありません。そのパピルスを東山植物園の温室で見ることが出来ました。紙」を意味する英語の「paper」やフランス語の「papier」などは、パピルスに由来するんですなぁ。カヤツリグサ科スゲ属の多年生植物で、茎がマット,綱,容器,サンダル,小舟,建築材料として利用されていました。すらっとした草姿と放射状に広がる花軸が何となく涼しげで、水辺が非常に似合う植物です。ナイル川沿いに自生していたんでしょうなぁ。今でも自生しているのでしょうかね?

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  オヒルギ

 日本でも、鹿児島県の奄美大島から沖縄にかけてと小笠原諸島 て自生している「オヒルギ」です。ヒルギ科オヒルギ属の植物で、葉の脇に花径3センチくらいの赤い花を下向きにつけます。 花弁のように見えるのは萼片で、8~12枚くらいある。 ほんとうの花弁は淡い黄白色で、萼の内側に隠れています。マングローブの仲間の1つで、漢字では「雄漂木」とも書きます。写真左下に緑色の棒状のようなものが写っていますが、これが実です。マングローブ特有の胎生種子と呼ばれるもので、海流に乗って運ばれて成長します。

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  オドントネマ・ストリクツム

 メキシコから中央アメリカが原産のキツネノマゴ科オドントネマ属の多年草です。夏の終わりから冬にかけて、枝先や葉腋に円錐花序をつけ、鮮やかな赤色の管状花をいっぱいに咲かせます。繁殖力が旺盛で、わが国でも種子島などでは野性化しているそうです。

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  アリストロキア・ギガンテア

 以下にも巨大そうな「アリストロキア・ギガンテア」はウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の小低木でブラジル原産のつる性低木で、植物園では定番の植物だそうです。30センチにもなる大きな褐色の萼が、花びらのように見えます。ウマノスズクサ属の植物は日本にも自生していますが、アリストロキア酸という腎障害を引き起こす有毒物質が含まれます。

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  フリーセア

 温室ではこちらも定番のパイナップル科フリーセア属のその名も「フリーセア」です。観葉植物なんですが、このような綺麗な花を咲かせる品種もあるもんです。