村下孝蔵コンサート/1990 |
曲目/
風のたより
少女
やさしい瞳
幸せの時間
幸せのメロディー
陽炎
春雨
レンガ通り
午前零時
恋路海岸
平凡
読み人知らず
初恋
踊り子
夢の跡
野菊よ
ソネット
アンコール 陽だまり
人生
歌/村下孝蔵
録音/1990年3月27日、愛知勤労会館、名古屋

ビデオテープは最近ではほとんどというか、全く見ることはないのですが、段ボール箱に保存してあるのが結構残っています。休みだったので整理をしていたら、その中の一つに「村下孝蔵コンサート」と手書きされたラベルが貼ってあるのを見つけました。こんなものを録画した記憶は全くなかったのですが、珍しさもあって再生して見ることにしました。なんとこのコンサートNHKが放送していたんですなあ。テープのテロップによると1990年3月27日のコンサートであることが判明しました。それも、地元名古屋の愛知勤労会館での収録なんですが、この愛知勤労会館は既に閉館していて時の流れを感じます。これはデビュー10周年を記念したコンサートで、この名古屋公演がツァーのラスト公演でした。ただ、この映像は当時のNHKBS2でしか放送されなかったものですから、あまり見た人はいないのではないのでしょうか。
この映像、ビデオ化はされなかったようで、ネットを検索しても引っかかりません。ただ、ニコニコ動画でつい最近までアップされていたようです。しかし、株式会社ソニー・ミュージックレコーズの申立により、レコード製作者の権利侵害として削除されています。そんなことで、今では幻のコンサートとなってしまっているようです。曲は上記のリストが演奏されています。ただ、YouTubeで検索すると、この映像からアップしたと思われる曲単位の映像は存在するようです。バックにはグリーンの木のイラストを映し出し、濃紺のネクタイにブルーのスーツを着た映像は多分この時のコンサートのものです。オープニングは「風のたより」で幕が開きます。登場と同時にギターを手をして、この曲を弾き始めます。無駄のないオープニングです。冒頭4曲の映像です。MCを入れずに2曲目の「少女」が演奏されていきます。この曲では舞台の設定の全貌が確認出来ます。意外とシンプルな構成です。この曲は1983年2月の「初恋」同年8月の「踊り子」に続いて1984年4月に発売されました。村下孝蔵絶頂期の3部作の作品です。この後MCも入っています。
何れ削除されるかもしれませんが、その彼のヒット曲を続けます。最初は彼の代表曲「初恋」です。
何処かフォーク調の哀愁を帯びたメロディと、ギター一本で歌い上げるスタイルは時代の流れからはとり残されたスタイルでしたが、フォークソングを愛した世代からは絶大な支持を得ていたようです。かく言う小生もその一人で、この時のコンサートで歌われた歌はほとんどが当時耳にしていた曲です。次の曲も彼の代表曲で「踊り子」です。
先のニコニコ動画削除の理由はこの「踊り子」がソニーの著作権を侵害しているということですが、YouTubeでは今でもこうしてアップされていて、7月20日現在ではなんと292万回以上再生されています。今でも凄い人気があることがこれで伺い知れます。村下孝蔵氏は1999年6月24日に46歳の若さで亡くなっています。このコンサートでも、冒頭に各地の美味しいものを食べ続けたのでダイエットは出来ていません、と話していますが、死因は高血圧性脳内出血だったそうです。元々、デビュー時から肝炎を患っていて体調は万全ではなかったようです。
村下孝蔵は年間80本以上のコンサートを行っていたようですが、大半はギター一本のコンサートだったといいます。さだまさしのスタイルに近かったわけですな。そんなギターと、ヴァイオリンをフューチャーした「春雨」という曲は切々としたバラードになっています。
この曲に続いて、「レンガ通り」、「午前零時」がギター一本で演奏されます。村下孝蔵のギターは定評のあるもので、ベンチャーズと共演したこともあります。
捜してみると、このコンサートの模様は結構映像がアップされています。最後に貼付けるのはラストに近い「ソネット」です。
村下孝蔵のレコードは切り絵のデザインが多かったのが印象として残っていますが、個人的には大田慶文の少女画が方がイメージ的には合っていた様な気がしないでもありません。そう思ってそんなコラボの映像をアップしようと思いましたが、既に同じ考えの人がいたようでYouTubeには存在していました。ただ、村下孝蔵の歌はありませんでした。残念!!
この記事をアップした当時は村下孝蔵のホームページもありましたが現在は消滅しています。