007/慰めの報酬 | geezenstacの森

geezenstacの森

音楽に映画たまに美術、そして読書三昧のブログです

007/慰めの報酬
配給 :ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督 マーク・フォースター
製作総指揮 カラム・マクドゥーガル、アンソニー・ウェイ
製作 マイケル・G・ウィルソン、バーバラ・ブロッコリ、ポール・ハギス、ニール・パーヴィス、ロバート・ウェイド
音楽 デヴィッド・アーノルド
主題歌 「Another way to die」アリシア・キーズ&ジャック・ホワイト
撮影 ロベルト・シェイファー
編集 マット・チェシー、リック・ピアソン

キャスト
ジェームズ・ボンド - ダニエル・クレイグ
カミーユ - オルガ・キュリレンコ
ドミニク・グリーン - マチュー・アマルリック
M - ジュディ・デンチ
フィールズ - ジェマ・アータートン
メドラノ将軍 - ホアキン・コシオ
フェリックス・ライター - ジェフリー・ライト
レネ・マティス - ジャンカルロ・ジャンニーニ
ミスター・ホワイト - イェスパー・クリステンセン
ビル・タナー - ローリー・キニア

イメージ 1
 
 
あらすじ
  何者かの陰謀によって愛するヴェスパーを亡くし、復讐を誓ったボンドは、彼女を操っていたミスター・ホワイトを捕らえ、真相を究明すべく尋問する。そして、彼の背後には世界中の有力者や諜報機関をも取り込む巨大な組織「QUANTUM」が存在していることを知るのだった。その調査のため、まずハイチに向かったボンドは、そこでカミーユという謎めいた女性と出会う。さらに彼女を通じ、組織の幹部ドミニク・グリーンを突き止めるボンド。グリーンの表の顔は、環境保護のため土地を買収する慈善団体“グリーン・プラネット”のCEO。だがその裏では、ボリビアの土地に眠る貴重な天然資源の独占を目論み、それを機に世界支配を企んでいた。上司Mから、グリーンの陰謀を阻止する任務を私情を挟まず遂行せよ、と念を押されるボンド。ところが、カミーユも実はグリーンと共謀するボリビアの将校に愛する家族を殺され、復讐の機会を窺っていると知ったボンドは、彼女と共にグリーン打倒へ奔走していく。---allcinemaより---
 1月24日公開の007シリーズの最新作です。今までは単独のストーリーだったのですがこの作品は前作の続きとなっています。それも、前作終了後の1時間後からストーリーはスタートするという設定で、まるで映画全盛期の冒険活劇のようです。ですからこの映画を見る前にはレンタルショップで前作の「007カジノロワイヤル」を観ておさらいしておく方がより楽しめるのではないでしょうか。そして何より、さすが「QUANTUM OF SOLACE」では直訳しても意味をなさなかったと見えて珍しく日本語のタイトルがつきました。QUANTUMはストーリーの中では悪の組織のことなんですが小生の中ではHDメーカーがすぐ頭に浮かびました。そこに配慮してのことではないでしょうが、「慰めの報酬」という邦題になりました。ま、これでも何のこっちゃ分かりませんけどね。それよりも前作の続きということの方を強調した方が分かりやすくていいと思います。
 
 まずは予告編でおさらいを

イメージ 2


 まあ、予告編はストーリーに関係なくシーンをつなぎ合わせていますから映像は全く前後しています。それでもこの映画のアクションの一端は垣間見ることが出来るでしょう。今年の正月興行は冴えないようですからこの007が一気に挽回してくれるかもしれません。全米では同シリーズの興行収入を更新したということですから楽しみな限りです。

イメージ 3

 オープニングからド派手なカーチェイスシーンが展開します。ここのところはやはり前作を知らないとなんでこんなチェイスがあるの、ということになってしまいます。そして、アジトに連れ帰るとミスター・ホワイトを尋問し始めるのですが・・おっとここからはストーリーは書かない方がいいでしょう。とにかく、テンポが速くて付いていくのが大変です。字幕版ではなく吹替え版があれば絶対そっちを観た方が正解です。読んでいるとストーリーにおいていかれます。何しろ活躍する舞台がコロコロ変わるから戸惑ってしまいます。

イメージ 4


 今回のボンドは亡き恋人に未練たっぷりだから、ウィットに富んだ会話もラブシーンも驚くほど少なくなっています。悲しみと怒りを原動力に、黒幕を地獄の果てまで追いつめていきます。それにしても、ハイテクの技術がぎっしりと詰め込まれていて、さすがシリーズ最新作という感じがします。今回は秘密兵器には頼らず、携帯電話が大活躍でボンドの必携のアイテムになっています。そして、シリーズのおいしいアクションシーンをてんこもりに取り入れていますから、前述のカーチェイスシーンを皮切りにイタリア・シエナの古い街並みをジャンプ&激走、ボートが入り乱れてのチェイスなど、陸海空を駆使したアクションの連続で、全編緊迫感たっぷりです。主演のダニエル・クレイグが顔面に8針縫うケガを負い、カミーユ役のオルガ・キュリレンコが体中に痣を作ったというのも納得出来ます。

イメージ 5


 ただ、最後の戦いの場面は著津とそれまでの流れからすると安易な設定で、この建物は何なんだという安っぽさに失望してしました。テーマがテーマだけに砂漠で〆めるという意味は分かりますが、ここのロケーション不思議です。

イメージ 6

 
 音楽は デヴィッド・アーノルドで前作からの続投です。重厚なオーケストラサウンドを中心にハイチの現地音楽らしいサウンドやロック調の曲まで提供していますが、今ひとつ印象に残るものがありません。そんな中、隠し味的にモンティ・ノーマンのジェームスボンドのテーマがさりげなく聴こえてくるとはっと聞き耳を立ててしまいます。

イメージ 7

 通り一遍の見方ですから細部まで理解している訳ではありませんが、ボンドを連れ戻すべく派遣されたボンドガールがベットの上で殺されているのですが、なんとそのシーンゴールドならぬブラックで全身を塗られています。これオイルなんでしようね。パロディといったらそうなんでしょうが、あまりハッキリと描かれているシーンではないのでお見逃し無く、サントラで確認するとちゃんとこのシーンの音楽が用意されています。

イメージ 8

 最後はちゃんとヴェスパーへの復習が完了します。ということで、ジェームズ・ボンドは一人前のスパイに成長していく完成形をなして終わります。めでたし、めでたしですがこれって終わりって事なのでしょうか?
イメージ 9

 
 さて、映画ではカーチェイス終了後のタイトルバックで主題曲が流れますが、サントラでは最後に収録されているということでその主題曲のビデオです。テーマ音楽はJack White & Alicia Keysの歌うド派手なロックですが、これってヒットしたんでしょうか?コカコーラのCMで流れていたようですが・・・


イメージ 10