カミソリを使い出したのは社会人になってからです。20代は髭もそんなに濃くなく安心していたのですが、社会人になった頃から急に髭が濃くなりました。最初は電気シェーバーで沿っていたのですがどうにも頼りなくなった頃、仕事で家庭用品のバイヤーをやることになりました、そこで知ったのが安全剃刀です。
商品にも全く興味がなく、使ったこともなかったのですが、商談でメーカーが新製品を持ってきて発表会をやるので是非来て下さいということで、のこのこと出かけました。そして、またビックリしたのがメーカーが発表会をやるのだろうと当然思っていたのですが、何と着いた会場は「服部セイコー」という時計のメーカーが主催している会場でした。そうなんです、シックという会社は1980年だいセイコーが販売元として提携していたのです。時計と安全剃刀とが結びつかず当惑したのを覚えています。
バイヤーたるものやはり使用しなくてはその商品の使い心地は分かりません。しかし、当時はカミソリ負けがひどくよく血を流したものです。それでも、深剃り感は電気式には敵わないのでそれがきっかけで電気シェーバーから替刃式の安全剃刀にひげ剃りを変更しました。
初心者のバイヤーはメーカーがいくつあるかも知りませんでしたが、やがてライバルに「ジレット」、ファイザー」、「カイ」なるメーカーがあることを知ることになります。以後は商品知識を深めるためにすべてのメーカーを試用してみました。そして、自分にはジレットの製品が一番しっくりくることが分かりました。カミソリ負けもあまりなく、スムーズにひげが剃れるのです。
以降は、商談とは別にジレットの製品を愛用していますが、日本というのは不思議な国でトップシェアは「シック」なんですね。

その後、新婚旅行でオーストラリアに行った時。「ウィルキンソン」というブランドを目にしました。今では全くといっていい程お目にかからないブランドですが、1980年代はまだ、そこそこの店に並んでいました。暫くはそのごついデザインのウィルキンソンのホルダーを使っていました。重量感があって手になじむし、替え刃が当時の主流の二枚刃なら何処のメーカーのものでも使えたという点が良かったのだと思います。
しかし、海外に赴くときはどうしてもジレットのホルダーを持参しました。諸外国では圧倒的なシェアを持っていて何処のスーパーへ行ってもジレットの製品は並んでいました。海外では当時「ジレットセンサー」というブランドが主流で、いろいろなバリエーションのホルダーがありました。それを集めるのも楽しみで、スポーツタイプのブルーのホルダーはずっと愛用していました。
しかし、時は移り変わるものでやがて主流は2枚刃から3枚、4枚、5枚と進化していきます。こうなるともう着いていけません。それに、替え刃の構造が各社独自の仕様になってメーカー間で付け替えが出来ない構造になってしまうんですね。困ったものです。
まあ、そういう変遷の中で現在は平常はSchick Quattro4を使っています。元々使う気はなかったのですが、息子が大学に入る前にメーカーから試供品を送ってきたのです。しかし、息子の髭はまだ反る程もありませんからほったらかしになっていたのを頂戴しました。電動で首の部分が動くのが新鮮でした。ということで自然に使うようになりました。でも、そろそろ替え刃が無くなってきたのでどうしようかと思案しています。こういう機種は替え刃が高いんですよね。
海外旅行へ行くときは今だに「ジレットセンサー」を試用しています。息の長い商品でまだ充分替え刃が供給されていますから安心して使えます。このままでいくとジレットに戻ってしまうのでしょうかね。皆さんは何処のブランドをお使いなんでしょうかね。
さて、この記事を書くにあたって各メーカーを調べてみたら、世界は動いているんですね。合併やら吸収やらでえらく変わっています。以下はウィキで調べた現状です。
ジレット(Gillette)は、P&Gが展開する、剃刀製品のトップブランド。2005年に翼下に入る。ジレットは米国の企業。 シック・ジャパンは、男性用髭剃りや女性用除毛剃りの製造・販売を行っている剃刀(かみそり)メーカーである。 前身はアメリカの大手医薬品メーカー、ファイザーの関連会社ファイザー コンシューマーINC (PCI)。元々はファイザーと経営統合したワーナー・ランバートのブランド名であった。前出のPCIはワーナー社の医薬品以外の事業を引き継いだが、ガム・キャンディ等のアダムスブランドを菓子メーカーのキャドバリー・ジャパンに事業譲渡した。また、1980年代までは、シックの販売元として服部セイコーと提携していた。、「安全カミソリ」または「シェービング」業界において世界的に有名なシック(Schick)とウイルキンソン・スウォード(WILKINSON SWORD)という二つのブランドを扱っています。シックは独の企業。 貝印はグループ企業となっており、有名な貝印カミソリは関連会社が製造、販売を行っている。その貝印カミソリ及び医療用刃物を専門的に扱うカイインダストリーズの本社は岐阜県関市小屋名にある。 フェザー安全剃刀株式会社(フェザーあんぜんかみそりかぶしきがいしゃ、FEATHER Safety Razor Co., Ltd.)は、カミソリ製品、シェービングフォーム、理美容製品、工業用刃物、医療用刃物を製造している剃刀と替刃のメーカーである。呼称はフェザーカミソリ・FEATHER。本社は、大阪だが元々は関の出。