机の中のがらくたの宝物? その2 | geezenstacの森

geezenstacの森

音楽に映画たまに美術、そして読書三昧のブログです

レコードのコースター

イメージ 1


 物を捨てるのが下手なので机の引き出しを引っ掻き回すと、懐かしいものがひょっこりと顔を出します。これもそんな一つです。レコードが廃盤になった後、ラベルが貼ってある部分のみは打ち抜いて廃棄処分しましたが、残りの部分は再度溶かして再利用していました。昭和49年頃の石油パニックのときは,レコードの原料が足らなくなってこういう処置がとられました。

 こういうリサイクル原料は多くは廉価盤のプレスに使われたという話を聞きました。一時期、盤質が著しく悪いものが出回ったことが有りますが,多分その時のものでしょう。小生が購入したものの中ではアシュケナージのベートーヴェンのピアノ協奏曲全集がそんな感じで,買ったときからスクラッチノイズが盛大に入っていてクレームを付けたことが有ります。

 右はデッカの誇ったフェイズ4のシリーズの一枚です。SLA企画は一枚2,500円したシリーズです。フェイズ4にこんな録音が在るとは知りませんでした。A面はムソルグスキーの「展覧会の絵」が、B面はプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番がスイラエラ・マルグリットのピアノで、マゼール/ニュー・フィルハーモニア管弦楽団の演奏で収録されています。
 
 左はA&Mのカーペンターズの「GEMシリーズ」で発売された2枚組のアルバムの片割れのラベルです。「クロース・トゥ・ユー」や「雨の人日曜日は」から「シング」、「トップ・オブ・ザ・ワールド」までヒット曲満載のアルバムだったようです。こんなものまで廃盤になっていたんですね。このレコード盤コースターは値上げされてレコードの売上げが落ちたときの販促用に配られたものです。

 当時は10枚程所有していましたが、今ではこの2枚の他、キャピトルから出ていたマイナーな「APRIL WINE」の「POWER PLAY」とビクターのフィルム・スタジオ・オーケストラの「エマニュエル夫人/大地震-最新スクリーン・テーマ集」だけになりました。小生は、これらのレーベルに防水スプレーを掛け劣化しないようにして実際コースターとして使用していました。