アニメ「のだめカンタービレ」 第4回 | geezenstacの森

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アニメ「のだめカンタービレ」 第4回


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 コミック通りに行けば今回はこたつのエピソードとシュトレーゼマンの登場だったのですが、なぜかこたつのエピソードはばっさり切り捨てられていて、シュトレーゼマンの登場だけに絞られていました。それもシュトレーゼマンが「のだめ」にキスを迫るシーンまでのエピソードです。ということで、コミックのレッスン9はパスしてレッスン10と11のアニメ化になっています。こんな手を使ってくるなんて、ちょっとがっかりですね。

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 変更シーンは細かいところですが、千秋の部屋からシュトレーゼマンがのだめを連れ出すのに失敗した後、千秋がシュトレーゼマンにくれてやるヘルスのチラシです。コミックでは「出張デリバリーヘルス」となっていますが。アニメ版では「ふにふにクラブ」になっていました。そして、シュトレーゼマンのオケにのだめも選ばれるのですが、それがピアノ科の友人から聞かされ、掲示板のところに見に行くとでミルヒーと出会うシーンです。原作ではのだめが掲示板で確認し、時間的経過があってのだめからミルヒーに合いに行くの事になっています。そして、その繋がりで千秋の転科の場面に繋がります。でも、原作には無いこの繋ぎ方もDVDでいう別アングルということでは面白いのかもしれません。






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 この間に千秋がICプレーヤーでシュトレーゼマンのマーラーの交響曲第8晩の第3楽章を聞くシーンがあります。これはバックに実際にマーラーの音楽が流れるのでアニメの方がリアリティがあります。しかし、コミックもプレーヤーで第三楽章の5分32秒のところを聴いているカットが描かれていますので一長一短といったところでしょうか。



 合コンのシーンでの変更は真澄に踊りを指示するところです。コミックでは歌舞伎町は「うつぼ八」での開催ですがアニメは「はっちゃん」になっています。これも商標にひっかかるんですかね。それと、シュトレーゼマンは真澄ちゃんに踊りを指示するのですが、真澄はただくるくる回るだけでちょっと間が抜けていました。原作は「くるみ割り人形」を踊っているのですがせめてバックにその音楽を流してほしかったですねえ。

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 でも、本筋はしっかり押さえて、ドラマではちょっと省略して解りにくかったところを丁寧に描いていて好感は持てます。今回はドラマには無かったSオケの初顔合わせのシーンのバックにベートーヴェンの第9の第4楽章が流れていました。「歓喜に寄す」ですが申し分の無い音楽となっていました。しかし全体にもうちょっと、ドラマ並みにBGMをたっぷり流してくれた方が音楽ドラマとしては生きてくると思うのは小生だけでしょうか。