パリのカフェ
サロン・ミュージック2
曲目
1.トーマ 「ミニヨン」序曲 7:54
2.ドリーブ シルヴィアからピチカート 2:18
3.ヴィニエニャフスキ 伝説曲 7:15
4.オッフェンバック ホフマン物語から舟歌 4:12
5.リスト 半音階的大ギャロップ 3:52
6.グノー ファウストからワルツ 5:50
7.ドリーブ 花の踊り 6:13
8.ガンヌ エクスタシー 4:23
9.ジレ 楽しいおしゃべり 3:13
10.ガンヌ ロレーヌ行進曲 4:22
1.トーマ 「ミニヨン」序曲 7:54
2.ドリーブ シルヴィアからピチカート 2:18
3.ヴィニエニャフスキ 伝説曲 7:15
4.オッフェンバック ホフマン物語から舟歌 4:12
5.リスト 半音階的大ギャロップ 3:52
6.グノー ファウストからワルツ 5:50
7.ドリーブ 花の踊り 6:13
8.ガンヌ エクスタシー 4:23
9.ジレ 楽しいおしゃべり 3:13
10.ガンヌ ロレーヌ行進曲 4:22
録音 1984/03/19-21
フェステブルク教会,フランクフルト
D:ディルク・ショルテマイアー,ベンジャミン・ベルンフェルト
フェステブルク教会,フランクフルト
D:ディルク・ショルテマイアー,ベンジャミン・ベルンフェルト
オイロディスク BVCC5158

いいですね。こういうくつろいで聴けるセミ・クラシック曲。最近はこういう曲を、休日の午睡の時にBGMとして聴いています。このケルン・サロン・オーケストラはケルン放送交響楽団のトップクラスの面々が中心となったアンサンブルでこのアルバムでは10名がクレジットされています。このオーケストラにはオーボエの宮本文昭氏が在籍していましたが、ここには参加していません。編成はヴァイオリン3、ヴィオラ、チェロ、コントラバスに加え、クラリネット、ピアノ、打楽器に加えハルモニウムという小型のオルガンの編成です。
曲はよく知られたものを室内楽風にアレンジしたもので、早い話が当時のイージーリスニングを目的とした演奏スタイルと言った所でしょうか。中でも楽しいのはホフマンの舟歌で、もともとしっとりとした曲ですが、ヴァイオリンとピアノでゆったりと奏でられる舟歌はα波がいっぱいでついついまどろんでしまいます。ピアノによるファンファーレ的な導入で始まり、ヴァイオリンとの掛け合いで進むリストの「半音階的大ギャロップ」は軽快でうきうきした気分にさせてくれます。ここではガンヌの曲が2曲収録されていますが、サロンでの優雅な貴婦人たちの楽しいおしゃべりがヴァイオリン、ピアノ、クラリネットで絡み合うように演奏されます。原曲を知らないとこれが本来の演奏と思えてしまうほど編曲もしっかりしています。ロレーヌ行進曲はガンヌの作品の中で最も知られたものですが、弾むようなリズムが楽しくアルバムの最後を務めるには相応しい選曲です。まるでニューイヤーコンサートのラデツキー行進曲みたいな雰囲気です。
このアルバムのタイトルは「パリのカフェ/サロン・ミュージック2」というものですが、こんな感じでカフェでゆったり出来た19世紀の市民は幸せだったんでしょうね。約50分のカフェタイム。至福の時を共有出来ます。
閑話休題
このオイロディスク(EURODISC)というレーベル、不思議です。この一連のシリーズ録音は以前は独ハルモニア・ムンディ盤として発売されていました。一部はテイチクから、一部は東芝からです。独ハルモニア・ムンディはEMI翼下にありますから当然ですが、今回はBMGからです。これはBMGがARIORAを翼下に持っているからですが、このAROPRAのレーベルの一つとしてEURODISCがあることから今回BMGからの発売となったようです。不思議な関係です。なを、日本ではEURODISCの優先販売権は日本コロンビアが持っているんですからよけい複雑です。
このオイロディスク(EURODISC)というレーベル、不思議です。この一連のシリーズ録音は以前は独ハルモニア・ムンディ盤として発売されていました。一部はテイチクから、一部は東芝からです。独ハルモニア・ムンディはEMI翼下にありますから当然ですが、今回はBMGからです。これはBMGがARIORAを翼下に持っているからですが、このAROPRAのレーベルの一つとしてEURODISCがあることから今回BMGからの発売となったようです。不思議な関係です。なを、日本ではEURODISCの優先販売権は日本コロンビアが持っているんですからよけい複雑です。
追記
このディスク、日本ではレコードとしてはハルモニア・ムンディレーベルでテイチクから発売されています。サロン・ミュージック2としてあるのはもう一枚同時に発売されているからです。ただ、不思議なことに当時の「FMfan誌」では1983年4月号で推薦盤として取り上げられています。上の録音データと食い違います。同誌では選評を宇野功芳氏、録音評を若林俊介誌が担当していました。不思議です。