ジョン・バリーの音楽 | geezenstacの森

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ジョン・バリーの世界

 

曲目
  1 You Only Live Twice
  2 Born Free
  3 Goldfinger
  4 Whisperers
  5 From Russia With Love
  6 Wednesday's Child
  7 Space March
  8 Girl With the Sun in Her Hair
  9 Thunderball
  10 Dutchman
  11 Wrong Box
  12 James Bond Theme
  13 007
  14 Mr. Kiss Kiss Bang Bang
  15 Chase
  16 King Rat
  17 Knack
  18 Seance on a Wet Afternoon  
  19 Ipcress File
  20 Midnight Cowboy
  21 Romance for Guitar & Orchestra from "Deadfall"
  22 On Her Majesty's Secret Service
  23 Appointment
  24 Lion in Winter
 
英COLUMBIA 9833792

 

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 イギリスの映画音楽作曲家ということで近年はジョン・ウィリアムスやジェームス・ホーナーなどの陰に隠れてヒット作に恵まれてないせいで忘れ去られてしまった感のあるジョン・バリーですが、なかなか重厚なスコアを書く人で好きです。ヒット作と鳴った007シリーズでも主題曲のみならず挿入曲までが魅力的なメロディがいっぱいでそれだけでオムニバスアルバムができるほどの力量の持ち主です。

 

 イギリスでは絶大な人気があるようで、CD時代になっても彼の作品は支持され何種類ものコンピュレーションアルバムが発売されているようです。最初に紹介するアルバムは、そのイギリスで発売されているもので、CD一枚に24曲も収録されていてハイCPのアルバムになっています。

 

 彼の作曲の特徴はオーソドックスなオーケストラを使いながらも木琴やチェレスタ、チェンバロ、ツィンバロン(ハンガリーの民族楽器)などの特色のある楽器にスボットを当てて使っている点で、重量感のあるベースサウンドとともにその楽器を効果的に生かした音作りも魅力です。

 

 このアルバムは彼の代表作が散りばめられていますが、何と言っても007の音楽が楽しい仕上がりです。特に「ゴールドフィンガー」は主題曲だけでなく劇中音楽もたっぷり取り込んだ演奏で映画の一シーンをを観ている気にさせられます、このアルバムはCDとしては1994年に発売されたものですが、もともとは1976年の録音なので80年代の作品は収録されていません。ですから「ブラックホール」という素晴らしい仕上がりの作品は収録されていないのが残念です。

 

例によって「冬のライオン」はオルガン・バージョンで原曲の荘厳さが無いのが悔やまれます。

 

 

 さて、もう一枚。

The Film Music Of John Barry

曲目
1 The James Bond Theme  02:53
2 Born Free 02:46
3 Fun City 03:19
4 The Lion In WInter 02:46
5 We Have All The Time In The World 03:31
6 Wednesday's Child 02:02
7 From Russia With Love 02:36
8 Space March 02:55
9 The Wrong Box 02:31
10 The Ipcress File 03:52
11 Thunderball 03:12
12 The Chase 03:00
13 The Knack And How To Get It 02:52
14 The Whisperers 02:35
15 King Rat 04:14
16 Next Time 02:35
17 Goldfinger 04:25


 

P:JHON BARRY
CD COMPILATION P: DIDIER C. DEUTSCH

 

米COLUMBIA CK44376

 

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 こちらは1988年に発売されたアメリカ盤です。微妙に選曲が違います。3曲目の「FUN CITY(奇妙な街)」は「真夜中のカウボーイ」の中の挿入曲です。アメリカではニルソンの「うわさの男」が「真夜中のカウボーイ」の主題曲として定着しているし、RCAの専属なので収録出来なかったのかもしれませんね。微妙といえば16曲目の「NEXT TIME」も「約束」の中の挿入曲です。テーマ曲はイギリス盤ではトラック23として収録されています。もともとCBSの音源ですから「冬のライオン」はこちらもオルガンバージョンです。

 

 

 

 解説はアメリカ盤はしっかりライナーがついています。イギリス盤はジャケットのみです。ジャケットセンスはイギリスの方が一歩上でしょうかね。