思い出のテレビ黄金時代/月光仮面・怪傑ハリマオ
キングレコード VFD-1571昭和20年代生まれの小生にとってはTV黎明期の番組はどれも強烈に印象に残っている。中でも漫画からTV化された作品はやはり思い出深いものがある。「鉄腕アトム」(鉄腕アトムも最初は実写版による放送がありその弱さに呆れた記憶がある)以前はすべて実写版による放送でタイトルの「怪傑ハリマオ」、「月光仮面」以外にも「七色仮面」、「まぼろし探偵」、「赤同鈴之助」、「矢車剣之助」、「七色仮面」等々があったがこの「怪傑ハリマオ」は一応東南アジアのある国という設定になっている無国籍映画で日本離れしていたところが興味を引いたし、何よりも主題歌を「三橋美智也」氏が歌っていろところが凄いと思っている。物語自体に関しては
http://www31.ocn.ne.jp/~goodold60net/harimao.htm
というページに詳しいのでそちらを参考にしていただくとして、ここでは主題曲について書いていこうと思っている。かつてのキングレコードの名物プロデューサーで故人の「長田暁二」氏がNHKのラジオ番組を担当していた時、この曲が三橋美智也のベストレコードを作る時、代表曲に入れてもいいと考えていたが制作サイドからは民謡歌手の威厳に関わると入れられなかったということを発言しておられた。「古城」や「リンゴ村から」「夕焼けとんび」等の三橋の曲は好きな曲だが「ハリマオ」もそれ以上に好きな曲だ。この曲が正当なラインナップ曲として三橋のレギュラーのベスト入りを心から願うものであるが、未だにこの曲は、懐かしのTV主題歌の分類でしか紹介されないのは残念な限りである。ちなみに三橋美智也氏は晩年明治のカールのCMソング「おらが村音頭」も歌っている。
「怪傑ハリマオ」は小川寛興の作曲となる作品でキングレコードの専属作曲家のポジションで当時の代表作「月光仮面」、「豹の目」、「少年ジェット」、「隠密剣士」などを手がけている。氏はまた倍賞千恵子の育ての親ともいうべき存在で「さよならはダンスの後で」「おはなはん」などの名曲を残している。氏はまた、クラシック作品としての交響曲「日本の城」なども書いており80歳を超した現在でも日本音楽界の重鎮として活躍しておられる。写真3
http://www.tokyo-np.co.jp/shouwa0/txt/050614.html