今日の一枚03/06 | geezenstacの森

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トリビュート・トゥ・グレン・ミラー

グレン・ミラーUK
レイ・マックヴェイ楽団
PHILIPS PHCA-93
グレン・ミラーUK即ちイギリスのグレン・ミラー・オーケストラに依るグレン・ミラーへのオマージュ・アルバムである。本家のアメリカにはラリー・オブライエンやバディ・デ・フランコ率いる正統グレンルミラー・オーケストラがあるからそれと区別しているのだ。イギリスでのビッグ・バンド・ジャズはテッド・ヒース筆頭にシリル・スティプルトン、シド・ローレンスなどが活躍し脈々とその伝統は続いていてる。このアルバムはイギリスのトロンボーン奏者で上記楽団などで活躍していたジョニー・ワトソンがバンドリーダー、レイ・マックヴェイが音楽監督として指揮をしている。演奏は正統グレン・ミラー・サウンドを継承しているがそこは社交ダンス界で活躍しているマックヴェイの意向でモダンでエレガントなサウンドに仕上がっている。
 ところでこのグレン・ミラーサウンド、一昨年あたりからまた盛り上がってきている。例の映画「スィング・カールズ」が大ヒットしたり、今年1月には芸能人ジャズ・バンドが活躍したテレビ番組が放送されたりで吹奏楽で取り上げられる機会が多くなったようだ。まあ、芸能人ジャズ・バンドはお世辞にも巧いとは言えなかったが映画の中の女子学生扮するオーケストラの演奏は素晴らしかった。付け焼き刃程度のレベルでなく、さすが金をとれる演奏で臨場感溢れる演出とともに久しぶりに映画を見て楽しい雰囲気に浸れた。
 で、この演奏だがイギリスの楽団の演奏なだけにややかっちりしすぎてこぢんまりとまとまってしまっている、ここは映画の女子学生たちの演奏に軍配!!